33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
『天文年鑑』2017年度版
2016-11-22 Tue 00:00
1611201.jpg48冊目の『天文年鑑』が届いた。

来年2017年の見所はこんなところか。
 1月 1日 火星と海王星の大接近。
    3日 しぶんぎ座流星群極大。
 2月 中旬 エンケ彗星(2P/Enche)が観察好期(8~7等級)。
 4月11日 タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P/Tuttle-Giacobini-Kresak)が近日点通過(6~5等級)。
 6月12日 ジョンソン彗星(C/2015V2)が近日点通過(6~7等)。
 7月25日 水星食。
 8月 8日 部分月食。
   12日〜13日 ペルセウス座流星群極大。
12月14日 ふたご座流星群極大。
   末   本田・ムルコス・パジュサコバ周期彗星(45P)が近日点を通過。7等台まで明るくなる見込み。

いまや、こうした情報は『天文年鑑』が届いてからおもむろに探し始めるわけではなく、せんだい宇宙館「2017年の主な天文現象」などのお世話になることの方がはるかに多い。
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『本当の夜をさがして』 人類は光害を「害」と認識できるのだろうか
2016-07-19 Tue 00:00
七夕関連企画だったのだろうか?
1607062.jpg6月11日に世界人口の3分の1、天の川見られず 「光害」が影響という記事が出たり、6月30日のAPOD(Astronomy Picture of the Day)は右のThe New World Atlas of Artificial Sky Brightnessという皮肉のこもったタイトルの写真だった。環境省のライトダウン キャンペーンなんてものもやられている。さらに、NHKクローズアップ現代でも「暗い夜が楽しい ~いま星空は見えていますか~」が放送された。番組の中でライトダウンした通天閣の下でインタビューされた子どもが「なんか暗かったら何も面白くない。」と応えていたが、当たり前やん。通天閣だけ暗くしたんでは周りのネオンのしょぼさが目立つだけで、夜は明るい方が良いという負の強化になってしまう。

そして最近届いたのがこの本。
1607061.jpg
『本当の夜をさがして
        都市の明かりは私たちから何を奪ったのか』
    ポール・ボガード著 上原直子訳
                白揚社 2016年 2600円

分厚い本なので全部は読み切れないと思うが、どこかで暗い夜を取り戻すための画期的なアイディアに出会えるといいのだけど、、、。多くの人が暗い夜にメリットを感じなければそちら方向へ舵を切り変えることはないだろうし、原発のデメリットだって受け入れてしまう(怖いもの無しの)日本人には明るい夜のデメリットを問題視する余地なんてあろうはずも無い。

天の川を見たいと思った日本人は海外あるいは日本国内では八重山諸島石垣島などへ脱出するしかないかも。結局のところ、美しい星空はお金と時間に余裕のある階層のものになってしまったということなのだろう。
 →星空に一番近い島 八重山諸島
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江戸時代の基礎の上にこその技術立国
2016-06-30 Thu 00:00
1606011.jpg
『江戸の科学 大図鑑』 [監修]太田浩司、勝盛典子他 
               河出書房新社 4800円 2016年

蘭学/天文学/地理学/本草学・博物学/医学/数学 和算/化学/銃術/からくり/絵画などの章立てになっている。

内田樹氏の「大学のグローバル化が日本を滅ぼす」を紹介した記事(→16/06/23)に、蘭学者から連なる日本の近代知性の系譜についてS.Uさんからいくつかのコメントをもらっていた。ここで本書をネタにするのはタイミングを見計らっていたわけではなく単なる偶然。しばらく前に届いていて机の上に置いたままだったので腐らないうちに書名だけでも紹介しておこうと思う。
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『天文年鑑』2016年版 今年も早バトンタッチの時期
2015-11-19 Thu 00:00
1511181.jpg11月は来年用の『天文年鑑』が届く月。そして、近くの工場にお知らせする来年の消灯希望日表を作る月。それと、土浦の仲間との星見に適したイベントと日時をピックアップする月。天文活動は低調な1年だったが、『天文年鑑』2016年版をパラパラめくれば今年も星の世界へまた小さな足跡を二歩ほど残せたのかもしれない。
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『天文年鑑』2015年度版
2014-11-21 Fri 00:00
1411191.jpg今年も早『天文年鑑』の季節になった。一年間使ったはずの年鑑なのだが、子供の頃ほど汚れなくなった。天文年鑑2015年近頃は電子版の情報源が使い勝手が良いため、もっぱらそれを開く機会が増えているからなのだろう。しかし、それを考慮したとしても一年の長さはやはり短くなっているのではないのか?ま、そんな今年も星の世界へほんの小さな足跡を残せたかな。
[『天文年鑑2015年度版』より]
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六分儀の使い方学びませんか
2014-08-15 Fri 00:00
1407091.jpg『究極の天測技法』 鈴木邦裕・古荘雅生著 海文堂
               3000円 2014年

『天ガ』2014年8月号の広告に興味を持って購入。はじめにを読むと、「GPS衛星電波に対して外部からの意図的なジャミングやスプーフィングという電波に対するソフトな妨害と、主としてGPS地上関連施設を破壊するなどのハードな妨害によりGPS衛星航法受信機は簡単に使用不可能になることが現実に起こっている。」とか「GPSは電波が弱く、小さな出力でも妨害が可能なため、テロなどによる妨害や悪意ある悪戯により、甚大な被害を受ける蓋然性は高い。」などと、なにか穏やかならぬ状況での使用を目指す技術のようだ。

GPSシステムのテロ対策ではなくても、六分儀の使い方をちょっと知りたいと思うマニアなら買いだろう。

因に、国産の六分儀はタマヤ計測システム株式会社が作っている。また、Amazonでもデービス・マーク15を購入できるようだ。価格は 22,745円也。
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『よくわかる星空案内』
2014-05-27 Tue 00:00
1405141.jpg『プラネタリウム解説者に教わる よくわかる星空案内』
   木村直人著 誠文堂新光社 2014年 1400円

何年か前に『月刊天文ガイド』に1年間連載されていた記事をまとめたもののようだ。観望会などで少し気を入れて説明をする場合の参考になると思うし、ちょっとした雑談で星が話題になった時に分かりやすい話をするにも役立ちそうだ。
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『天体観望ガイドブック 新版 宇宙をみせて』
2013-12-18 Wed 00:00
1310051.jpg『天体観望ガイドブック 新版 宇宙をみせて』
   天文教育普及研究会 編 水野孝雄・縣英彦監修
   恒星社厚生閣 3000円 2013年

本書およびその旧版は天体観望会を開催するときのガイドブックとして企画されたものらしいが、タイトルはそういう意図を強くは主張していないのでうっかり見過ごしてしまいそうだ。ちょっと損しているかも。

というのは、いまや天体観望会を主催することあるいはそのスタッフとして活動することは天文趣味の一分野ともなっているようで、本書の需要はかなりあると思われるからだ。そういう自分も観望会のお手伝いをするのは楽しいと感じている。そういう機会には、多くの人に星を見る楽しさを伝えたいと思っているが、本書の中にはそんな場面で役立つヒントが見つかりそうに思う。
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『天文年鑑』2014年版
2013-11-21 Thu 00:00
1311205.jpgラブジョイ彗星(C/2011 W3)を表紙にした2013年版からバトンを受け継ぐ2014年版の表紙はパンスターズ彗星(C/2011 L4)。

このラブジョイ彗星は太陽をかすめて生き残り「2011年クリスマスの大彗星」とも呼ばれたが、吉田誠一さんのサイトで光度変化をパンスターズ彗星のそれと比較すると、それほど変わらないというか、パンスターズ彗星の方がかなり長期に渡って明るさを保ったぐらいだ。ラブジョイ彗星が日本に現れていたらしょぼくって、パンスターズ彗星がオーストラリアに現れていたら世紀の大彗星だったんだろうなと考えてしまう。

それはともかく、2014年、かすてんのトピックは取りあえず視直径15″になる4月14日の火星最接近だ。
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やれやれお疲れさま
2013-10-07 Mon 00:00
1310052.jpg『星ナビ 11月号』が届いた。7月号以来「ネットよ今夜もありがとう」に自分を含めてお知り合い方が登場する5ヶ月間がこれで終わった。11月号でトリを飾ってくれたのはtochiroさんの「色消しレンズ」の爆笑エピソード。

ところで、AstroArtsの「ネットよ今夜もありがとう」のHPの方も早く更新してよね。
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『コメットハンティング 新彗星発見に挑む』
2013-09-30 Mon 00:00
1309143.jpg『コメットハンティング 新彗星発見に挑む』
   えびなみつる著 誠文堂新光社 2800円 2011年

少し前に『私の新彗星発見記』の紹介を書いたときにその続編的存在として書名を挙げておいたが、近くの図書館にあったので借りてみた。本書は2007年7月号以降『月刊天文ガイド』に掲載されたえびなみつる氏によるインタビュー記事『日本コメットハンター列伝』を再編集したものだ。

前著『私の新彗星発見記』に登場したのは、山崎正光、下保茂、岡林滋樹(本田実氏の文)、本田実、関勉、池谷薫、多胡昭彦、伊藤勝司、佐藤安男、山本博文、大道卓、阿部修、小島信久、鳥羽健次、三枝義一、鈴木繁道、森敬明、小林徹、池村俊彦、羽根田利夫の各氏20名。

そして、32年後に出版された本書には、本田実、関勉、池谷薫、多胡昭彦、小島信久、鳥羽健次、工藤哲生、中村正光、西村栄男、荒貴源一、岡崎清美、谷中哲雄、市村義美、板垣公一、百武裕司、中野主一、鈴木雅之、小林隆男、高見澤今朝雄、串田嘉男、宇都宮章吾の各氏21名が登場する。前書本書ともに登場しているのは、本田実氏から鳥羽健次氏までの6人で、その後に活躍された方々が15人登場する。

本書は、前著同様に彗星発見者が語るエピソードがページのほとんどを占めるが、タイトルの「挑む」は中野主一氏による巻末の特別寄稿「新彗星発見へ向けて」および山岡均氏の「新天体発見報告のためのガイド」に直接掛かっているように思われる。特に中野氏の稿は全天サーベイの網をかい潜って効率よく彗星発見に至るための捜索のポイントを指南する内容になっている。

とは言え、プロの全天サーベイが増光前の彗星を一網打尽にしてしまう昨今、11等級より明るい彗星を狙う伝統的な眼視や簡単な写真捜索によってサーベイで見落とされた彗星を見つけ出すことの困難さはあまりに明白で、アマチュアと言えども13~14等級での発見を目指さざるを得なくなっているのが現実だろうと思う(下のリンク参照)。
『コメットハンティング 新彗星発見に挑む』の続きを読む
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『天体写真のレタッチテクニック』 画像処理の基本をマスター
2013-09-16 Mon 00:00
この前、PhotoshopElements11で画像処理をすることにしたと書いたが、そのための参考書を紹介しておこう。

1309072.jpgPhotoshop Elementsではじめる 天体写真のレタッチテクニック』
     西條善弘著 誠文堂新光社 2000円 2013年

副題に「画像処理の基本をマスター」とあるように初めて天体写真のレタッチに挑戦する人が対象らしいが、私の様にいままでいい加減にやって来た者にもピッタリだと思う。

本書は『月刊天文ガイド』2009年5月号から2010年10月号までの間連載された記事を再編したもので、当時はPhotoshop Elements7ベースだったのが本書ではPhotoshop Elements11になっている。18ヶ月に渡る長期連載記事を毎月きっちりと読み続ける根気の無い私のような者にはこういう書籍化はありがたい。

著者は天体写真を修正したくなる三つの理由を挙げている。(1)光害の影響を修正(2)かすかな天体を見やすくする(3)自分が見て感じたイメージに近づける。そして、この中では光害の影響のレタッチが主な目的のはずだと。

処理の手順が1ステップ毎に示されているので、理屈は分からなくても取りあえず例題に沿って処理を完了させることができる。また、処理前と処理後の比較画像が示されているため処理によってどのような効果が得られるのかも分かりやすい。

これまでにすでにPhotoshopなどである程度の画像処理を経験済みの人にはもの足らない内容だと思われるが、試しに写した夜空の写真を天体写真に変身させてみたいレベルには手軽な参考書になると思う。
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『私の新彗星発見記』
2013-08-31 Sat 00:00
最近知人から、免許皆伝のご褒美?として表題の書籍をいただいた。何の免許皆伝かはここでは内緒。

1307252.jpg『私の新彗星発見記』 天文ガイド編集部編
             誠文堂新光社 1300円 1979年

本書は彗星発見者が発見当時を振り返って書き下ろした手記で構成されている(ただし、一部は過去のものあり)。登場するのは時代の古い順に、山崎正光、下保茂、岡林滋樹(本田実氏の文)、本田実、関勉、池谷薫、多胡昭彦、伊藤勝司、佐藤安男、山本博文、大道卓、阿部修、小島信久、鳥羽健次、三枝義一、鈴木繁道、森敬明、小林徹、池村俊彦、羽根田利夫の各氏。彗星発見年で言えば1928年から1978年の50年間に渡る。

どの人のエピソードにもドラマがあるが、多くに共通しているのは発見時の天候の悪さで、その夜のうちに確実な移動を確認できないために東京天文台への連絡を躊躇し数日を虚しく過ごすことも多かったようだ。それでも第一発見者になれた古き良き時代であったとも言える。また、機材のカスタマイズも凄い。現在の様に多くの情報が流れる時代ではなかったので、オリジナルな発想と工夫がたくさん盛り込まれている。記録手段も大きく違っていた。的確なスケッチ力は発見の証拠のために必須要件だったと言える。

三枝義一氏は手記を次の様な、静かなそれでいてこころに染み入る文章で書き始めている。
 今朝もまた、捜索鏡を振り回していました。いつものように、何千回目かの
 星雲が視野に入って来ました。しかし、それは星雲ではなかったのです。そ
 れは、わたしの知らない彗星だったのです。1975kを発見した時の模様は、
 たったこれだけのことでした。たったこれだけのことに長い年月がかかりま
 した。(「少年の日の夢を追って」より一部抜粋)
彗星発見者となりえた数少ない人たちだけが到達できる一つの境地だと思う。

当時彗星捜索の舞台で活躍された中には生活の変化で捜索活動から離れた人もいるだろうし、その後プロのサーベイとの競争が激しくなったのを機に他の対象へ移った人もいるだろう。また、捜索への情熱そのものを失われた人もいるはずだ。一人の人生で考えればむしろそれが自然なことと私には感じられる。しかし、ある人の彗星捜索活動は途切れても、その情熱を他の誰かが受け継いでしまうこともある。そうして今に至るまで営々と、一日また一日と地道な一歩を歩む人の姿が見えて来る。コメットハンターたちはこういわれる事を好まないとは思うが、やはりどこかストイックで、彼らの中に求道者の姿を垣間見るのは私だけではないと思う。

2007年7月号以降『月刊天文ガイド』に掲載されたえびなみつる氏によるインタビュー記事を再編集した『新彗星発見に挑む』という本が2011年春に同出版社から発行されているのが記憶に新しいと思うが、本書はその原型と言える。
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『星ナビ』デビュー
2013-07-06 Sat 00:00
1307051.jpg『星ナビ』7月号の「ネットよ今夜もありがとう」に登場されたやまのんさんから「次回、出てくれるかな?」とのご依頼があり、「いいとも!」とお返事したことで今月号掲載に相成った次第。

この企画、いずれどなたかから回って来るだろうとは思っていたが、それがやまのんさんとはとても感慨深いものを感じた。というのは、そこにも書いたが、長く星から離れていたため目前まで知らなかった2007年1月のマクノート彗星(C/2006 P1)の接近、急に見たくなったが準備不足でただバタバタ慌てるのみで結局見ることはできずに終了宣言。ところが同じ日、南半球へ去った彗星から伸びる長大な尾の先端を地平線上に捉えたやまのんさんのブログ記事を見つけて、大げさに聞こえるかもしれないが、いたく衝撃を受けた。私の環境では淡い尾の撮影は無理だっただろうが、そもそもそこに自分は思い至らなかったからだ。そして、その写真の使用依頼をコメントしたのがやまのんさんとのお付き合いのきっかけとなった。

さて、次はどなたにお願いしたものか、、、。
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『星の文化史事典』
2013-06-21 Fri 00:00
1305124.jpg『星の文化史事典』 出雲晶子編著 白水社 3800円 2012年

本書は少し前に『天文古玩』で紹介されていたが、地元の図書室にも入ったので借りて来た。タイトル通り頭から読むタイプの本ではないのでぱらぱらと眺めていると、図版がいくつか目に留まった。アストロラーベ、天文時計、太陽時計、オーラリィ、、、。中世の天体観測精密機器、シミュレーターといったところか。特にアストロラーベの美しさは魅力的だ。

本書の中でまとまった読み物としておもしろかったのは、編著者の学生時代の天文学研究室での生活と卒業後のことが書かれている「星を見ない天文ファン---あとがきにかえて」だったと言ったら失礼か。

ということで、本書についてのまともなレビューは『天文古玩』をご覧いただくこととしたい。
 →天文古玩:『星の文化史事典』 を読む
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『新・天文学事典』
2013-05-27 Mon 00:00
1305051.jpg『新・天文学事典』 谷口義明監修 講談社ブルーバックス
              2400円 2013年

768ページ、分厚いブルーバックス。1983年発行の『現代天文学小事典』の改訂版と言う位置づけながら30年間の成果を取り入れて全面書き下ろしになっている。カラー図版も多く、読む事典と言う感じ。ただ、文字が小さく感じられるのは老眼のせいだろうか。
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『星にささげる瞳』 アマチュア天文家竹内泰子
2013-04-20 Sat 00:00
東亜天文学会『天界』2010年2月号の「竹内泰子氏文集原稿募集のお知らせ」というページが強く印象に残っていた。というのは、そのページが奇しくも私が書いた鈴木壽壽子さん関連のイベントについての投稿記事と見開きになっていたからだ。このお知らせを読んで壽壽子さんの先輩格の天文少女の存在を記憶に刻むことになった。しかし、それからまもなくの2010年7月、変光星観測者のメーリングリストを通じて竹内さんの訃報(享年89歳)を受け取る事になった。

そして1年後、日本変光星研究会『変光星』No.266(2011年6月号)や日本ハーシェル協会『WEBだより』第10号 などで遺文集『星にささげる瞳 アマチュア天文家竹内泰子』の紹介と希望者への配布のお知らせがあったのでさっそく申し込んだ。間もなくして届いたのは下の写真の本。まさか546ページに及ぶこのような立派な装丁の本が届くとは思ってもいなかった。

1303241.jpg『星にささげる瞳』 竹内泰子/竹内泰子記録会 2011年

全体は以下のような3部構成からなっている。I部 泰子樹影:29名の方々が語る竹内泰子さんの思い出。竹内さんの人となりが朧げに浮かび上がって来るようだ。II部 緑陰回廊:明治時代からのご家族や学生時代の写真や戦後のアマチュア天文学史を記録する写真は実に貴重だが、さらに自筆の絵画の上手さにはとにかく驚かされる。III部 泰子覚書:創作、天体観測記録その他本書の3分の4を構成している。内容は多方面に渡っているので紹介しきれないが、竹内さんが物事をやり続けるための優れた執着力をお持ちだったこと、童謡(歌謡)の作詞、絵画、物語など幼い頃より創造性にあふれた少女だったこと、そして女性であると言うことを越えて戦後のアマチュア天文学界を牽引されて来た力だったことを知る事が出来た。そして、幼少期からの記録、文書、創作作品などがとにかくよく保存され残っていることから環境の良いところで育たれたのだろうということも想像された。

本書は非売品ということなので上記の機会を逃すと手に取ることが難しくなると思われるが、今後も天文と科学を愛する多くの若い人たちの目に触れる所にあって欲しいと思われる一冊だ。
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新版『星座神話ガイドブック』
2013-02-18 Mon 00:00
1302171.jpg新版『星座神話ガイドブック』 沼澤茂美・脇屋奈々代著
        誠文堂新光社 1600円 2005年

観望会のお手伝いをしていると、星座に纏わる話を聞かれることがある。聞かれない場合でも、星と星座を案内しながらちょっと関連する物語を挿入したくなることもある。
ケフェウス・カシオペア・アンドロメダ一家とペルセウス・くじらなどの物語以外にはまとまった話も知らないので、ちょっとお勉強しようと図書室でこんな本を借りて来た。
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『藤井旭の天文年鑑』2013年度版
2012-12-20 Thu 00:00
121219.jpg『藤井旭の天文年鑑』2013年度版が漸く届いた。

来年の「天体見頃表」を作るにはこの本が使いやすい。これはあくまでもかすてん観測所の視界などを考慮して作ってある極めてローカルな表。これを友だちや近隣の方へ配って、星見時期の目安にしてもらっている。
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『天文年鑑』2013年版
2012-11-24 Sat 00:00
121118.jpg2013年度版の表紙は赤でもなく日食でもなく、大彗星の年の表紙に相応しくその先駆けとなったラブジョイ彗星C/2011 W3だ。扉には藤井旭氏の「大彗星の年」の文とマックノート彗星C/2006 P1の写真。嫌が上にも大彗星の年2013年への期待が膨らもうと言うもの。

一方で、その他の天文現象については二大彗星ほどインパクトのあるものは見当たらないが、それでも年の初めと年末に2大彗星以外にも彗星の話題がいくつかあって彗星の年に華を添えてくれそうだ。

 1月リニア彗星C/2012 K5が6等級
 3月パンスターズ彗星C/2011 L4が-3等級
 4月部分月食
11月エンケ彗星2Pが6〜7等級
12月アイソン彗星C/2012 S1が-10等級
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『奇妙な42の星たち』とJocelyn Bell Burnell
2012-11-22 Thu 00:00
121121.jpg『奇妙な42の星たち』 
     岡崎彰著 誠文堂新光社 2300円 1994年

この本はブログ『まどぎわ観望日記』のkawashimaさんがかなり前に紹介されていて(今読み返したら5年も前)、それ以降も度々引用されてその内容の面白さに引かれて私も購入して時々参照している。変光星マニアや星の蘊蓄を収集するには手元に置いておきたい1冊だろう。

1211212.jpgこの本の紹介には役立たないのだが、この本で最初に強い印象を持ったのは、星の蘊蓄でも何でも無くて、パルサーの第一発見者であるJ.ベル(Jocelyn Bell-Burnell)の写真。きゃー、可愛い。

ネットで見つけた若い頃の写真をいくつかピックアップしてみたが、いやいや、本当に可愛いかったんだわ。
 →Jocelyn Bell Burnell
 →Jocelyn Bell Burnell biography
 →Dr Jocelyn Bell-Burnell, pulsar discoverer
現在は69歳のおばぁちゃんなので20代30代の頃とは変わってしまったが、それでも面影は残っていると思う。
 →Jocelyn Bell Burnell
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『デジタル天体写真のための 天体望遠鏡ガイド』
2012-09-30 Sun 00:00
120924.jpg 『デジタル天体写真のための 天体望遠鏡ガイド』
      西條善弘著 誠文堂新光社 1800円 2012年

フォトビジュアルな新しい鏡筒を買ったことだし、そろそろ40年前の天体写真撮影法から脱却しようと最近の望遠鏡事情を勉強することにした。

買ってから分かったのだがこの本には天体写真撮影法については書かれていない(セッティングまでの理論と言うのが正確)。タカハシを中心とした市販の各種望遠鏡の詳しい構造図、スポットダイアグラム、セルや接眼部など稼働部の構造、架台の構造とそれを構成する部品や日周運動追尾の理論など、扱っているのがハードならば内容もかなりハード。最近、入門者向きの天文書籍が多い中ではけっこう歯応えある1冊と感じる。望遠鏡オタク向きの内容と言えそうだ。筒内気流の項にはまさに我がEdgeHDを例として「強制排気するとよい」と書かれている。この本ちょっと変わっているのは、まえがきも、あとがきも、著者紹介も無い。著者の西條善弘氏はどんな人かと思ってネット検索したが何冊かの著作物以外には情報に乏しい。ナゾの望遠鏡オタクといったところか。

 →この本に関する誠文堂新光社のページ
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『月のえくぼ(クレーター)を見た男 麻田剛立』
2012-09-11 Tue 00:00
1209092.jpg 『月のえくぼを見た男 麻田剛立』
     鹿毛敏夫著 くもん出版 1400円 2008年

渋川春海をモデルにした映画『天地明察』公開が話題になっているからというわけでもないのだが、S.Uさんの一連の研究(東亜天文学会『天界』、日本ハーシェル協会ニューズレター、西中筋天文同好会『銀河鉄道』などに掲載)や金井三男さんの書評で興味を持った麻田剛立の伝記本を地元の図書室で借りて来た。

麻田剛立最大の仕事である正確な暦の編纂と深く関わっている日食・月食の観測については多くのページを割いて書かれている。不食7回を含めると生涯に50回もの日食・月食観測を行っているようだが、本書を読んでいると雨や曇りに邪魔されたという記述が全くない。当時の日本は晴天率が格段に高かったのだろうか。本書は子どもが読んでも飽きない様にという配慮からだと思うが、観測や計算の具体的な記述が省かれているため物足りなさを感じる。その辺りを補ってもらえると天文学史の紹介書として深まると感じた。

金井氏は書評で「児童書コーナーに置かれるべき本ではない」と書いているが、「子どもと大人が共有できる新しい児童文学」と出版社は独自のカテゴリーを想定しているようなので児童書コーナーに置いても良いと思うし、地元の図書室でもやはり児童書に分類されていた。もちろん、誰が読んでも楽しめる本だという評価に変わりはないが。

月面には麻田剛立に因んだ「アサダ」クレーターがあるそうだ。危機の海に面した静かの海の縁で直径12km程らしいので、次の機会に見てみよう。
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『天文学辞典』 シリーズ現代の天文学 別巻
2012-09-10 Mon 00:00
120909.jpg シリーズ現代の天文学 別巻 『天文学辞典』
     代表編者岡村定矩 日本評論社 6500円 2012年

2007年に私が天文復帰したちょうどその頃から発刊が始まったこのシリーズ、全巻揃えてはみたがなかなか読み切るのは大変だ。興味のあるところをつまみ食い的に読むのが精一杯。シリーズ発行中には聞いていなかったが、索引も兼ねた『天文学辞典』が別巻として最近発行されていた。

天文学、宇宙物理学の分野は日々新しい成果が積み上げられていくダイナミックな時代を迎えていて、印刷された「辞典」を出すのはなかなか難しいことだと思われる。しかし、ざっと見渡したところ項目毎の説明は多すぎず少なすぎずなので、基礎項目を理解するためのハンドブックあるいは読み物として使えそうな印象だ。

 →シリーズ現代の天文学を紹介した記事
   『シリーズ現代の天文学』
   『宇宙の観測 III 高エネルギー天文学』
   『宇宙論I-宇宙のはじまり』
   『宇宙の観測II -電波天文学』

今夜の観測:AF Cyg7.5等、V568 Cyg6.5等、X Cyg6.4等、Y Cyg7.3等、X Her7.2等、β Lyr3.9等、R Sct6.0等。
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ビッグブック『100かいだてのいえ』
2012-08-25 Sat 00:00
120817.jpg 『100かいだてのいえ』 岩井俊雄 偕成社 8000円 2009年

友だちが子連れで土星を見に来た話はこの前書いたが、小さな子どもの事だから星だけでは退屈するだろうと思い、図書室で表題のような本を借りておいた。ビッグブックというだけに長さ115cmの細長い本(左上写真)。

1208074.jpg内容は見ずに借りて来たのだが、帰宅してページをめくって見ると、星好きのトチくんが右写真のように1階から100階まで各階の住人と出会いながらずんずん登って行く構成。そして、100階にはなんと望遠鏡があってそこから宇宙を眺めるお話だった(左下写真)。1208075.jpg子どもたち用に借りて来たのだが、ブログのネタにもなって自分が楽しませてもらった。

で、子どもたちはというと、、ほとんど興味を示さなかった。
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『星雲星団ウォッチング』
2012-03-04 Sun 00:00
0806012.jpg2007年1月に天文復帰してすぐに買った本の1冊。久しぶりに夜空を眺め始めた時、子供時代と同じ目標が思い浮かんだ。北半球に住む星好きの誰もが考え、本当に制覇した者は案外少ないと思われる大目標、「メシエ天体全制覇」。そのためのガイドにうってつけなのがこの本。

予想通り全制覇は中断状態だが、観測小屋ができたのでこれまで以上にゆっくりと星空散策が出来ると思うので、もう一度中断したところから先へ進もうと思い、部屋の本棚から観測小屋へ場所を移した。

 『星雲星団ウォッチング』 浅田英夫著 地人書館 1996年 2100円

0806013.jpg最近、日本ハーシェル協会に入会してハーシェラーになったから気づいたというわけでは無いのだが、本書p12の肖像写真は父のウィリアム・ハーシェルではなく、息子のジョン・フレデリック・ウィリアム・ハーシェルだと思われる。
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『藤井旭の天文年鑑』 表紙は意地でも金環日食
2011-12-06 Tue 00:00
1112042.jpg『天文年鑑』に続き『藤井旭の天文年鑑』も届いた。やまのんさんも今朝の鹿角平天文台通信で紹介されていた。その中で『藤井旭の天文年鑑』の内容で十分すぎるので近年『天文年鑑』は買っていないと書かれていた。私も、天文イベントを見逃さないためにはこの内容で十分だと感じている。だから、毎月1日はこの本からピックアップして「○月の星空予習」という記事にしている。しかし、毎月の空、火星のページ、その他データはときたま使うので『天文年鑑』も捨て難い。それにここまで44年買い続けているからもう死ぬまで買い続けるしかないだろうし。それはともかく、この『藤井旭の天文年鑑』の表紙もやはり金環食だった。

今夜の観測:ο Cet5.2等、RX Lep6.2等、U Mon7.1等、W Ori6.5等、αOri0.9等。
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『天文年鑑』2012年版 高校1E瀧口組クラス会
2011-11-21 Mon 01:05
1111182.jpg今年もやってきました、来年度『天文年鑑』の発売日。1年はあっと言う間。表紙カラーは本年版とほとんど変わりなく(さらに言うなら同じ撮影者による同じ金環日食)、時の流れの速さに鈍感になりそうだ。

111125s.jpg時の流れの速さと言えば、19日の夜は新宿で高校1年時のクラス会があった。卒業以来37年ぶりに会う者もいれば、5月14日に会ったばかりの者もいる。しわや染みが増えたり、髪の毛が寂しくなったり、老眼鏡を手放せなくなったりといった、外見上の変化は認めざるを得ないが、中身の核心部分は当時のままだと感じられる。
担任の瀧口道夫先生は教員になって2年目に私たちのクラスを担任した。大学時代を戦いの中に過ごし、三無主義と言われた世代の私たちへ世の不公正と戦う熱を伝え、その後は医師へ転身し、弱者が不利にならない医療をめざしいまだに戦い続けている。仲のよいクラスだったが、瀧口先生を好きだと言う気分を共有していたことも理由の一つなのだと思う。[→2010/05/07]

せっかくの機会なので会場へ向かう途中に秋葉原で降りスターベースに寄った。以前から気になっていたTeegul100のオーバーホールを頼んで来た。中井さんのTeegul100と同等の見え味に回復して戻って来ると良いのだが。

今夜の観測:ο Cet4..6等、U Mon6.8等。
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『星たちのダンス 惑星が描きだす美の世界』
2011-10-20 Thu 00:00
1107152.jpg『星たちのダンス 惑星が描きだす美の世界』 
  ジョン・マルティノー 青木薫訳 ランダムハウス講談社 1400円 2005年

星とは別の知り合いから聞いて、図書室で借りたのだが、読み進まないうちに返却期限が来てしまった。惑星が描く幾何学の美しさを堪能すれば良いのだろうが、力学を使って読もうとすると途端に疲れてしまう。
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『星検公式問題集 5級、4級、3級』
2011-10-16 Sun 00:00
以前、藤井旭監修『天文検定』について紹介した時(→09/05/1309/05/14)、知っていて悪いことはないけど知らなくても良いんではないかという問題は配点高いので、これは「天文マニア度を試す検定本」と感想を述べた。

110820.jpgマニア度は低くて良いから、知っておいた方が良い事を評価してくれる問題集は無いかと思っていたら、また最近こんな本が出ていた。

数問眺めただけだが、わりと素直そう。観測小屋へ遊びに来られる普通の方に、面白い話題を提供できるように予習しておこうっと。
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