33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
キティちゃん+サイエンスカフェで加速器や素粒子物理が身近になる
2018-07-08 Sun 00:00
・Science X Hello Kitty
 友達の中には、とても加速器には縁のなさそうな若い娘さんもいるが、キティちゃん+サイエンスカフェできっと加速器や素粒子が身近になると思う。と期待したい。

・CALET、最高4.8TeVの宇宙線電子の計測に成功
別窓 | 物理ネタ | コメント:4
加速器愛に溢れた 「Belle2実験解説シリーズ」
2018-06-09 Sat 00:00
ニコ生の興奮は少し落ち着いてきたが、4月末から5月初めにかけて物理ネタが続いていたので、興味のない方、馴染みのない方には面白くもなんともない話題だったと思うが、アクセス数を見る限りではそれほど見放されてはいなかったのはありがたかった(もしかしたらKEKの広報によるネットの反応調査がアクセス数に寄与してくれていたのかもしれない)。

ということで、素粒子物理学に興味はあるけどSuperKEKBとかBelle2実験などの意味がわからないとか、何をやっているのか知りたいといった、いわば未来の加速器ファンのためにすてきな解説シリーズをご紹介する。

1805012.png・Belle2実験解説シリーズ
 高校生(現在は大学1年生?)の個人制作らしいが、とても加速器愛に溢れた内容だ。全部で12編、各編はおよそ6〜8分程度にまとまっている。

1805031.jpgこちらは別のサイエンスバラエティ的な企画だが、たとえ話が秀逸なのでご紹介。
・素粒子物理学をうまいことたとえる(1/4) ←SuperKEKB加速器を見学
・素粒子物理学をうまいことたとえる(2/4) ←Belle II測定器を見学
・素粒子物理学をうまいことたとえる(3/4) ←加速器実験をたとえ話で説明
・素粒子物理学をうまいことたとえる(4/4) ←素粒子反応をたとえ話で説明
別窓 | 物理ネタ | コメント:10
『ファインマン語録』
2018-06-06 Wed 00:00
1ヶ月前の5月11日はリチャード・P・ファインマンの誕生日で100周年だった。そのことは知らずにファインマンの本を読んだところなのでご紹介する。

1805092.jpg『ファインマン語録』 ミシェル・ファインマン編 大貫昌子訳
              岩波書店 3200円 2016年

これは、リチャード・P・ファインマンの娘ミシェル・ファインマンが集めたファインマン語録。アマゾンのレビューには2つの正反対の意見が載っていて興味深い。
・「言葉というものは,それがどういう状況のもとで語られたのかということが重要なのだ.新聞の切り抜きみたいにただファインマンの書いた断片を,脈絡もなく,時間順序も無視して,ただ羅列してもしょうがないのではないか.ファインマンの生涯についてかなり知っている読者であっても,何のことを言っているのかなと考えさせられるところが多い.」
もう一つは、
・「この本を手に取る方は、おそらくですが既にファインマンさんの他の本を読みつくしていると思いますので、語録の形式が羅列であろうともついていけますし、それほど欠陥とは言えないでしょう(わざわざタイトルに「語録」と書いてありますし)。人間的にファインマンさんがどのような人であったのか、具体的に深く知るうえで、無くてはならない本だと言えます。」

少なくとも自分は、どういう状況で語られた言葉なのかを知るために、新聞の切り抜きを含めた膨大な原典を全部集めたいと思わないし、語録本からファインマンさんの物理学を学ぼうなどとも考えない。おまけに、ファインマンさんの他の本を読みつくしてるというわけでも無いが、自分は本書に価値を見出せる側の人間だということだけは確信できる。

語録のいくつかを引用しておく。
・理論物理学で最も重要で、最もでかい道具はくずかごだよ。
・このとてつもなくすばらしい宇宙、気が遠くなるほどの遠大な空間と時間、そして多種多様の生きものたち、数知れぬ惑星、それぞれ運動しているさまざま原子たち、これほどまでに複雑なものごとが、単に神が人間の善悪の闘いを見守る舞台に過ぎないという宗教の観点を、ぼくは信じられそうにない。この舞台はそんなけちなドラマには雄大すぎる。
・ぼくらは自らの誤りを、できる限り早く証明しようとしていることになります。進歩するにはそれしか方法が無いからです。
・それにしても試すべき法則があること自体、奇蹟のようなものではありませんか。重力の逆二乗の法則のようなルールを発見できるのは、たしかに一種の奇蹟としか言いようがありません。
・もっと気の利く機械を開発しようという研究が、盛んに行われています。(中略)それは人工知能という名で呼ばれていますが、ぼくはこの名前がどうも好きになれません。おそらくは知能の低い機械のほうが知能の高い機械よりも、うまく働くのではないでしょうか。
・次の世代のために自由を、それも疑う自由、開発の自由、ものごとをやってのける新しい方法を探求する冒険の自由、そして問題解決の自由を望んでやみません。

最後に、ファインマンさんの魅力を的確に表しているコーネル大学のマーミンの言葉を紹介しておく(トニー・ヘイ編『ファンイン万計算機科学』中で引用)。

・彼の講演なら、市の排水システムについてだろうが何だろうが、何もかも放り出して聞きに行くよ。
別窓 | 物理ネタ | コメント:6
もう少し近ければ毎回行きたいサイエンスカフェ
2018-05-30 Wed 00:00
1805291.jpg・つくば 高エネ研のサイエンスカフェ 「科学身近に」目指し100回
 2015年にサイエンスカフェが始まるよということは、KEKからのメールニュースでお知らせがあったが、わずか3年でもう100回を達成していたとは、本気の企画だということがわかる。これもしょーたくんの企画だったのね。サイエンスコミュニケーターの鑑だわ。おそらく3年の間に研究学園都市の玄関口つくば駅に相応しい場に育ち、また地域の科学少年から科学老年までも育ててきたのだと思う。もう少し近ければ毎回行きたいところだ。ところでS.Uさんの登場予定は?その場合はいきなり古文書を見せるところからお話がはじまるだろうか。
別窓 | 物理ネタ | コメント:13
ファインマンさん生誕100周年
2018-05-23 Wed 00:00
1805221.jpg・大栗博司:ファインマン100周年 / ベネツィアノ模型50周年
 5月11日はR・P・ファインマンの誕生日で今年は100周年だったそうだ。上に引用した大栗博司先生のブログにあるディラックと議論するファインマンの写真、超級天才二人の歴史的な写真だ。また、右の写真は朝永振一郎先生だが、ファインマンさんと一緒にノーベル賞を受賞したことに加えて、ファインマンさんには及ばないかもしれないが、日本の高名な物理学者の中にあって人間味があり親しみを感じさせるキャラクターだったところが共通していたのではないかと感じる。
 生誕100周年のことはまったく気付かず単なる偶然だったが、先日来ファインマンさんの本を読んでいるところだった。近いうちに紹介できると思う。
別窓 | 物理ネタ | コメント:12
『きみは宇宙線を見たか 霧箱で宇宙線を見よう』
2018-05-19 Sat 00:00
ヨメさんが図書室で借りてきたこの本をご紹介。宇宙線の話題、案外トレンドなのか?

1805181.jpg『きみは宇宙線を見たか 霧箱で宇宙線を見よう』
      山本海行・小林眞理子著 仮説社 1200円 2018年

この本は、中高生向け課外実験講座の授業プランをもとにした内容で、中学生が自力で読めて、宇宙線を観察できる霧箱を自力で作れレベルということだ。60頁そこそこなので30分もあれば読み終わって、宇宙線の基礎知識を持った上で霧箱製作に取りかかれる。著者の山本海行さんのサイトには霧箱実験以外にもいろいろな話題が満載だ。
 →うみほしの部屋>霧箱実験室

本書で作り方が紹介されている簡易型霧箱は、A3版クリアファイルを使ったシンプルな構造で、工程に難しいところはない。原型は名古屋大学客員研究員・林煕崇さんが考案したもので、名古屋大学理学研究科素粒子宇宙物理系F研基本粒子研究室のWebサイトの一般の方へに詳しい製作方法が紹介されている。かなり高感度の様で、降り注ぐ宇宙線を次々と捉えている様子を動画で見ることができる。
 →F研基本粒子研究室>一般の方へ
別窓 | 物理ネタ | コメント:10
一日宇宙線研究所三昧
2018-05-13 Sun 00:00
1805121.png・宇宙線研究所OPEN LAB大学院進学のための交流会
 「来年の春に東京大学宇宙線研究所への進学を希望する方を対象」ということだから、早い話が希望者は誰でも参加可能ということのようだ。参加費無料で弁当が出て、丸一日宇宙線研究所三昧とは美味しい企画だ。もう少し若ければ潜り込みたい。
別窓 | 物理ネタ | コメント:7
SuperKEKB初衝突成功に合わせたタイムリーな特集号
2018-05-02 Wed 00:00
1804271.jpg
『日経サイエンス 2018年6月号』 日経サイエンス社 1440円

 →日経サイエンス 2018年6月号

またまた物理ネタ。4月26日にニコ生中継されたSuperKEKB初衝突完全実況中継のまとめ回の最後で、Belle II実験プロマネの後田先生が、宣伝していいのかなぁと言いながら控えめに宣伝されているのを見ながら購入。「ビューティー粒子の崩壊を追え」はCERNのLHC加速器を使ったLHCb実験について、「スーパーKEKB始動」はKEKのSuperKEKB加速器を使ったBell II実験についての記事で、これら2本で「ポスト標準モデルへの手がかり」という特集になっている。SuperKEKB初衝突達成に合わせて組まれたタイムリーな特集といえる。
LHCb実験もビューティー(=ボトム)クォークを含むB中間子の崩壊過程を調べる実験という点で、Belle II実験ともろに競合する。実験の競合について言うならば、かつて、KEKB加速器を使ったBelle実験は、米スタンフォード線形加速器センターのPEP-II加速器を使ったBaBar実験を追いかけ追いつき追い越す過程で、初期設計を大きく超える驚異的な性能へと達した。今から始まるBelle II実験は、2011年から始まってすでにデータを集めているLHCb実験を追いかけることになる。二つの実験で大きく違うのは、SuperKEKBが電子-陽電子衝突、LHCbが陽子-陽子衝突である点。年季の入った加速器ファンだとこの組み合わせを見て、歴史上有名なJ/Ψ粒子発見にまつわる「十一月革命」を想起するかもしれない。新粒子発見先陣争いをめぐって当時あった様なバトルが繰り返されるのか、それともそれぞれの加速器の長所短所が明瞭になっている現在、異なるタイプの加速器で確認が取れてこそ信頼性が向上するということで協力関係になるのか。この先10年ほど続く実験になりそうだが、興味は尽きない。
共に短い解説だが、LHC+LHCb、SuperKEKB+Belle IIの実験方法、目指すもの、またそれぞれの長所短所などについても説明されているので、この先の数年を楽しむためのガイドになる特集と言える。
別窓 | 物理ネタ | コメント:3
ミューオン研究履歴が売りになる時代がくるかもしれない
2018-04-29 Sun 00:00
SuperKEKB初衝突実況のニコ生に熱中した1週間が終わったばかりだが、宇宙線ネタをもう一つ。

1804244.jpg・NHK NES WEB:宇宙からやってくる見えない脅威?!
 太陽のスーパーフレアの様に突発的に起こって大きな影響を与える現象を別にすれば、地球のある特定地域に降り注ぐ宇宙線量はほぼ一定だろうから、その影響とかリスクは専門家の間ではすでに予測できているのではないかと想像される。一般の人には対策しようのないことなので、聞かされたところでどうしようもなく、いらぬ不安を抱かせるだけに思われる。宇宙線や太陽フレアーに関わらず、失いたく無い情報のバックアップ対策を普段からしておけばいいだけのことでは無いだろうか。
 こういう時代になってくると、履歴書に「ミューオンの観測経験有り」などと書いておくと、思いがけない売り文句になるかもしれない。[写真はNHK NESWEBより]
別窓 | 物理ネタ | コメント:12
BelleII 初衝突 ニコ生中継中に成功
2018-04-27 Fri 00:00
昨日4月26日の記事に追記した様に、BelleII測定器が捉えた4月26日0時38分のイベントからSuperKEKB加速器による初衝突が確認された。
 →KEKの公式記事:SuperKEKB加速器で電子・陽電子の初衝突を観測

1804262.png4月20日12時のニコ生開始から、暇さえあればほぼずっと加速器の状態とコントロールルームの様子を見学させてもらっていたが、6日と12時間で一応ニコ生中継が終わることになり内心ホッとしている。この垂れ流し画面があると他のことが手につかなくなるからだ。7日連続物理ネタは一応これでひと段落。

この数日間の記録は以下のニコ生タイムシフトで見ることができるので、見逃した方もこの高揚感?を追体験可能だ。尤も計150時間を越える記録動画に付き合っていられるかという声が聞こえてきそうだが。

■【世界最強加速器SuperKEKB】電子と陽電子の初衝突の瞬間を見守ろう KEK×niconico
 4月20日12時〜4月23日20時(約80時間)
 4月23日20時~4月26日6時(約58時間)
 4月26日8時30分~4月27日0時14分(約16時間)
別窓 | 物理ネタ | コメント:0
BelleII 初衝突ニコ生中 今夜は前夜祭になるかも
2018-04-26 Thu 00:00
引き続きニコニコ生中継継続中。
 →【世界最強加速器SuperKEKB】電子と陽電子の初衝突の瞬間を見守ろう KEK×niconico 4月23日~

1804251.pngKEK広報室のしょーた所員(ニコ生中継のナビゲータ)によると、4月25日の明け方(夜中)、電子ビームと陽電子ビームの水平方向調整中にビーム同士が近づいた徴候があったので、今日は上下方向の調整をして、明日26日中に初衝突(Bhabha散乱)を起こせる可能性も出てきました、ということだ。今夜の初衝突はないかもしれないが、コントロールルームに人だかりができる場合もありそうなので、ちょっと頑張っていつもよりも長く覗いていようか。

明け方の0時38分頃に起こった初回衝突の画像はニコ生Twitter(以下の画像)で発表された。自分もリアルタイムに観ていたが、最初に起こると思われていたバーバー(Bhabha)散乱ではなく、いきなりハドロン生成の衝突が観測されたらしい。詳細は今後発表されるのだと思われる。
[追記]KEK:SuperKEKB加速器で電子・陽電子の初衝突を観測
[追記]KEK:プレスキット「SuperKEKB/Belle IIで電子・陽電子の初衝突を観測」
1804261.png

[追記]【世界最強加速器SuperKEKB】電子と陽電子の初衝突の瞬間を見守ろう KEK×niconico 4月26日~
別窓 | 物理ネタ | コメント:10
自宅に居ながらにしてニュートリノを観望できる時代
2018-04-25 Wed 00:00
Super-KEKBやBelleII実験の模様を、自宅に居ながらにして見学できる時代になったことに感謝だが、もう一つ忘れてならないイベントディスプレイを紹介し忘れていた。

1804241.pngスーパーカミオカンデイベントディスプレイ
 東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設に設置されている、ご存知スーパーカミオカンデの観測画面を見ることができる。ニュートリノイベントは1日30回ほど観測されるらしので、それはおよそ48分に1回の頻度になる。ちょっと暇がある人ならば誰でもこのリアルタイムモニター(テスト運用)を眺めていることでニュートリノを見られる時代なのだ。

 CERNのLHC実験でもこうしたイベントディスプレイが公開されていたはずだが、また見つかったらご紹介しよう。
別窓 | 物理ネタ | コメント:6
BelleII 初衝突ニコ生中継 番組枠を乗り継いでさらに継続
2018-04-24 Tue 00:00
1804231.png4月23日の20時で、ニコ生の番組枠が変更され以下のURLで放送が継続されている。
 →【世界最強加速器SuperKEKB】電子と陽電子の初衝突の瞬間を見守ろう KEK×niconico 4月23日~

前日までとは違った飛跡が見えてきたと思ったら、リアルタイムのものではなく2月27日に取った宇宙線ランのデータを再生している画像だと表示された。バックグラウンドとして常に飛び込んできている粒子ということになる。
別窓 | 物理ネタ | コメント:8
BelleII 初衝突ニコ生中継 継続中
2018-04-23 Mon 00:00
1804221.png20日12時からニコニコ生中継「世界最強加速器《SuperKEKB》電子と陽電子の初衝突を見守ろう!」が始まっていて、その後も継続的にイベントステイタス画面が静かに流されている。これを見ていると、電子、陽電子ビームの入り方は日毎に安定している様には感じられるが、管内の不純物の焼き出し作業中を意味する赤い信号がまだチラチラしている。そのため主要な測定器の電源は入っておらず、いつ初衝突が観測されるか誰にもわからない。初衝突を起こすまでこのニコ生中継を継続しますとアナウンスされている。KEKの意地にかけても、ってところか。まぁ今回は小さな意地だろうが。

それにしても、一部の関係者にしか接する機会のなかったこういう施設を自宅から眺めることのできる時代になったというのは、どこからでも覗かれてしまうというデメリットはあるにしろ、すごいことだと思う。そしてもう一つすごいと思うのは、ニコ生中継開始から48時間で15万アクセスを超える程、加速器に興味を持つ人がいるということ。加速器マニアレベルは別にして、日本の科学技術を支えるバックグラウンドになっている人たちの存在を感じることができる。
別窓 | 物理ネタ | コメント:4
40年前の現代物理学を振り返る資料
2018-04-22 Sun 00:00
この前からパワフルに片付けを行っている。本はかなり整理がついてきた。本棚に隙間が増えて、薄い冊子が曲がりやすいとか、パタパタ倒れるのをどうしようとか、何年もなかった様な嬉しい悩みが戻ってきた。そんな中で見つかった懐かしい資料などをご紹介しようと思っている。今回は物理学の資料を2つ。

1804211.jpg 岩波講座『現代物理学の基礎 [第2版]』月報

 これは、1978年に刊行された、湯川秀樹監修の物理学講座。ちょうど学部学生になった年だったので夢に燃えて毎月発売されるのを1年間かけて全巻購入した。本体はすでに処分してしまったが、付録として入っていた月報だけ別に閉じて残していたのが出てきた。一通り目を通したら処分するが、もしもご希望がありましたら、かすてんまでメールをください。差し上げます。

1804212.jpg 南部陽一郎「素粒子物理学,その現状と展望」I、II、III(『科学』Vol.54 No.6、No.8、No.9)

 これは1984年に岩波の『科学』に3回に分けて連載されたもの。物理の世界を諦めて足を洗っていながら、こういう記事を見るとわからなくても目を通したくなった。2018年の物理学世界で、南部先生の展望はどのように評価されているのか。自分には理解できないが一応全部目を通してから処分しよう。こちらもご希望の方に差し上げますので、かすてんまでメールをください。

期限:2018年4月30日まで
連絡先:かすてん
メール:kasuten(at)mac.com :(at)を半角に変える
別窓 | 物理ネタ | コメント:6
SuperKEKBの初衝突 ニコ生実況中継が始まった
2018-04-21 Sat 00:00
昨日午前中、KEKから「【本日4月20日(金)12:00から】KEK × niconico生放送・第二弾《世界最強加速器SuperKEKB》,電子と陽電子の初衝突を見守ろう!」のお知らせ」というメールニュースが届いた。そろそろBelle IIの初回衝突イベントが取れそうだというタイミングで、この先1週間ほどニコ生実況中継をするらしい。

世界最強加速器《SuperKEKB》電子と陽電子の初衝突を見守ろう!

1804201.png今日は1時間の放送中もその後の垂れ流し放送中も、陽電子ビーム、電子ビームとも度々アボートになっていた。放送に踏み切ったのだからビームが安定していると判断したからだと思うが、今日の状態は想定内なのか、想定以上に不調なのか不明。明日の放送ではより安定していることを期待しよう。
別窓 | 物理ネタ | コメント:14
『加速器ハンドブック』 近日発売
2018-04-18 Wed 00:00
1804131.jpg『加速器ハンドブック』 日本加速器学会・編 丸善出版
               35000円 2018年
 →MARUZEN:加速器ハンドブック

加速キッズ/加速器少女のいるご家庭に1冊、とはいかない値段だし、そこいらの図書館へ購入リクエストして買ってもらえそうな本でもない。機会があったらS.Uさんのお仕事場にお邪魔して見せていただこう。
別窓 | 物理ネタ | コメント:2
勝手に入門? 『入門・東大宇宙線研究所』
2018-03-14 Wed 00:00
1712244.jpg『入門・東大宇宙線研究所』 安倍知著 無明舎出版
                    2004年 2800円

 『新羅之記録【現代語訳】』に添付されていた無明舎出版2013年出版案内に載っていたので早速注文したところ売り切れになっていたが、幸いネット古書店で購入できた。なぜ秋田県の無明舎出版からこのような本が出ているのだろうかと疑問と興味を持ちつつ奥付をめくってみた。著者と舎主ともに安倍姓、お二人とも出身地は湯沢市。偶然の一致なのか?それはいずれ判明するだろう。
 →無明舎出版と身近な地方出版社

 「はじめに」には、乗鞍での大阪市立大学の観測に始まる日本の宇宙線研究の歴史から、現在の東大宇宙線研究所へ至る統廃合の流れが書かれている。東大宇宙線研究所の先生が書かれたのだろうと思いながら読んでいくと、その先に「高校物理もろくに学ばなかったものが〜無謀にも東大宇宙線研究所に勝手に入門します」とある。ええ?著者は研究所員ではなく、物理は趣味ということらしい。しかし、東大宇宙線研究所と同じ市内に居住するとはいえ、研究所の何人かの研究者にインタビューし、施設を案内してもらい、原稿に目を通してもらい、その他の便宜も図ってもらったとあとがきに書かれている。おそらく、応えてあげたいと感じさせる情熱が溢れていたのだろうと思う。2003年9月、44歳だった梶田隆章宇宙ニュートリノ観測情報融合センター長へのインタビューは貴重かも。若い!
 全部読み終わってから記事にしようと思っていたが、いつ読了になるかわからないので、とりあえずここまででご紹介とする。
別窓 | 物理ネタ | コメント:8
加速器「スーパーKEKB」まもなく本格稼働
2018-02-23 Fri 00:00
1802221.jpg・新型検出器と加速器公開 高エネ研、3月から本格運転
 昨年10月初めにポーランドからの友人たちとともに見学させてもらったスーパーKEKBがまもなく本格運転を始める。B中間子製造工場としてはKEKB時代にすでに世界の追随を許さないレベルへ達していたが、スーパーKEKBはそこからさらに性能アップしたということだ。これによってCP対称性の破れの観測精度を上げることができるのだろう。これは玄人受けはするだろうが、素人にはこれだけだと新鮮味に乏しい。どの様な地平線が近づいて見えてくるのか、アナウンスされるのを楽しみに待つ事にしよう。そうだ、『物理学70の不思議』のどこかにそのヒントがあったのかな?
[写真は組み立て調整中のBELLII測定器(2018年10月2日の見学時)]
別窓 | 物理ネタ | コメント:2
『物理学70の不思議』
2018-02-17 Sat 00:00
1802142.jpg『物理学70の不思議』日本物理学会誌 第72巻 第9号付録
                      2017年

S.Uさんから小冊子を頂いた。日本物理学会創立70周年企画として本誌に連載されたものをまとめたものだそうだ。はじめにには「次世代へのバトンである。読者として物理学の基礎教育を受けた学部 3~4 年生以上を想定しているが、たとえ物理学会員でなくとも、物理学に関心を寄せる若い世代にも「ちょっとした背伸び」感覚で楽しんでいただきたい。」とある。70の見出しを眺めると、まさに、ちょっと難し目のブルーバックスといった感じだ。最先端の話題というよりも、物理学体系全体の未来を見渡せるような項目ということなのだろう。

ありがたいことに、日本物理学会のホームページから読むこともできる。おまけに、日本物理学会へ申し込めば実費頒布もしてもらえる。物理学の現在・未来にご興味のある方は、用途に応じて入手してご覧いただきたい。
 →日本物理学会>>>物理学70の不思議
別窓 | 物理ネタ | コメント:4
「神岡から3つ目のノーベル賞を」 東大宇宙線研究所長・梶田隆章氏
2018-01-10 Wed 00:00
1801091.jpg・ハイパーカミオカンデに懸ける夢(1/6)
・ハイパーカミオカンデに懸ける夢(2/6)
・ハイパーカミオカンデに懸ける夢(3/6)
・ハイパーカミオカンデに懸ける夢(4/6)
・ハイパーカミオカンデに懸ける夢(5/6)
・ハイパーカミオカンデに懸ける夢(6/6)[写真は記事より]
 J-PARCの陽子加速器とハイパーカミオカンデを合わせて差し詰めν-ファクトリーといったところか。陽子崩壊の検出実験は初代カミオカンデ以来の伝統。また、梶田先生は将来へ向けての日本の研究態勢や研究者の環境改善について折に触れ発言されている。ノーベル賞受賞者としての責務と感じているのだろう。
今夜の観測:ο Cet3.2等、U Mon6.8等。ミラはもう少し明るくなるのか?
別窓 | 物理ネタ | コメント:5
降ってくるもの3題
2017-11-23 Thu 00:00
・地球に飛来する反物質の起源に新説、議論白熱
 参考記事がいっぱいあって読むのに忙しい記事

・東京や静岡など広範囲で“光る物体”目撃、「火球」か
 中国の宇宙ステーション「天宮1号」ではないのか?それならばこんな程度では済まないか。

・天宮1号がそろそろ落ちます
 その天宮1号についてみゃおさんが書いていました。
別窓 | 物理ネタ | コメント:5
鉄球と羽とどちらが先に落ちるか実験
2017-11-19 Sun 00:00
1711181.png・鉄球と羽とどちらが先に落ちるか世界最大の真空チャンバーで実験してみよう
 我々の世代は、アポロ15号?の月面での実験The Hammer and the Feather[右写真]を見てしまっているからいまさら新鮮さは無い。
別窓 | 物理ネタ | コメント:2
ハイパーカミオカンデ計画の推進ということで新たな機構が作られた
2017-11-10 Fri 00:00
・次世代ニュートリノ科学連携研究機構 発足式を挙行しました
 先週紹介した東京大学宇宙線研究所将来計画検討委員会 最終報告書ではハイパーカミオカンデ計画は最重要項目扱いだということはわかったが。それにしても、ハイパーカミオカンデ計画の推進ということで機構がひとつ作られてしまうのにはびっくり。
 →次世代ニュートリノ科学連携研究機構
別窓 | 物理ネタ | コメント:6
宇宙空間で超高エネルギー電子を捕獲・識別
2017-11-09 Thu 00:00
・早稲田大学:国際宇宙ステーション搭載の宇宙線電子望遠鏡(CALET) 宇宙からの直接観測で3テラ電子ボルトまでの高精度電子識別に初めて成功
 宇宙空間でも高精度で高エネルギー宇宙線を捕まえられるようになったということで、地上よりも高頻度で事象を捉えられる宇宙空間のアドアンテージは地上観測への刺激にもなるだろうか。
1711081.jpg 「高エネルギーの宇宙線がどこからきてどのように加速されたのか(=高いエネルギーを得たのか)は、まだ充分にはわかっておらず〜」とあるが、自分の卒業研究の時に輪講に使ったテキスト、小田稔著『宇宙線[改訂版]』裳華房(1972)の最初の頁にも「宇宙線が宇宙のどこでつくられ、どのようにして高いエネルギーを獲得したのかというastrophysicalな問題〜長い間ほとんど憶測の域を脱しなかった」と同じようなことが書かれていた。あれから45年が経ったのだが。
別窓 | 物理ネタ | コメント:6
今後の宇宙線物理学実験の方向を一覧できる資料
2017-11-07 Tue 00:00
・東京大学宇宙線研究所将来計画検討委員会 最終報告書
 ・ハイパーカミオカンデ計画
 ・ALPACA 実験計画
 ・地上における超高エネルギー宇宙線観測将来計画
 ・宇宙素粒子の複合的撮像観測
 ・液体キセノンを用いた暗黒物質直接探索実験の新たな展開の提案

一つ一つの内容は難しいが、それでも宇宙線関連の実験物理学の今後の注目点が一覧できるとっても興味深い資料だと感じた。
別窓 | 物理ネタ | コメント:11
KEK一般公開2017
2017-07-04 Tue 00:00
KEKから、今年の夏の一般公開のお知らせが届いた。

一般公開開催日:2017年9月3日(日) 9:00~16:30
テーマ:「一般公開2017"知りたい"が加速する〜宇宙・物質・生命の謎〜」

1706302.jpg →KEK一般公開2017

ここ最近時間が合わず、とんとご無沙汰のKEKだ。このルービックキューブをもらったのは何年前だろうか。
別窓 | 物理ネタ | コメント:2
イラスト&アニメで本格的素粒子物理学
2017-06-06 Tue 00:00
1706051.jpgもう何年も前から公開されていたようだが、迂闊にもついさっき知ったばかり。『HIGGSTAN(ひっぐすたん)』は、素粒子物理学の世界をかわいいイラストやアニメで紹介しているサイト。内容は本格的で最新の話題も提供してくれる。さらに素晴らしいのは、基本的にフリー素材として提供してくれていること。管理人さんは、素粒子実験をやってこられたサイエンスライター・イラストレイターの秋本祐希さん。
別窓 | 物理ネタ | コメント:2
ニコニコ生放送のタイムシフトで「BelleⅡ測定器ロールイン」見学
2017-05-12 Fri 00:00
大栗博司のブログ:インフレーション理論を見ていたら、先日S.Uさんからお知らせいただいていた4月11日のロールイン生中継のことが出てきた。

ニコニコ生放送GINZA:《BelleⅡ測定器ロールイン》世界最強加速器と合体~KEK×niconico 実況生中継
 リアルタイムでは見られなかったのだが、タイムシフトになっていて今でも見られる。8時間に及ぶ長い放送なのでところどころ飛ばし見したが、たまたま飛んだところに写真に写るS.Uさんが登場。
別窓 | 物理ネタ | コメント:3
6月のKEK公開講座のテーマは二つの国際加速器
2017-04-29 Sat 00:00
1704283.pngKEK公開講座「高エネルギー加速器の最前線」
 日時:2017年6月10日(土)13:30〜16:00
 会場:KEK・小林ホール
    (茨城県つくば市大穂1-1)
 対象:中学生以上
 参加費:無料
 定員:170名(先着順)
 講座タイトル:
 「世界最大の加速器LHC がさぐる宇宙の始まり」
  花垣和則(KEK素粒子原子核研究所 教授)
 「国際リニアコライダーILCの超伝導加速器について」
  佐伯学行(KEK加速器研究施設 准教授)

 高エネルギー加速器研究機構(KEK)から公開講座の案内が届いた。土曜日だから行けないが。詳細は以下のKEKのページを参照のこと。
   →【6月10日開催】KEK公開講座「高エネルギー加速器の最前線」
別窓 | 物理ネタ | コメント:5
| 霞ヶ浦天体観測隊 | NEXT

FC2カウンター