33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
茨城県は反物質やニュートリノの世界最大の生産地
2019-09-26 Thu 00:00
・NEWSつくば:反物質はつくば、ニュートリノは東海の特産物 J-PARC 10周年で村山斉さん
 県南のれんこん、県央の干し芋、県北の凍みこんにゃくだけに頼らなくてもよさそうだ。
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KEK一般公開2019
2019-08-25 Sun 00:00
1908241.png知りたいが加速する〜宇宙・物質・生命の謎〜
一般公開開催日:2019年9月1日(日) 9:00~16:30
 →KEK一般公開2019

 トップページには公開までのカウントダウンタイマーが表示されていて、やる気満々の感じ。各、施設の解説も細かく載っているので、行く前にさらっと予習しておくといいかもしれない(かなりの量だが)。この紹介ページについてちょっと感じたのは、リンクがどんどん深くなって行き過ぎて(あるいは階層構造が把握しにくくて)、解説サイトの全体像を理解していないと使いにくいのが残念なところだ。

 KEK古本市なども開催するようだ。さすがのKEKも我が家と同じように(→昨日のエントリー)空きスペースを作るために頭を悩ましているのだろう。
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日本の盆栽文化の究極 ブラックホールを物質内に見いだす
2019-08-22 Thu 00:00
1908201.jpg・物質にひそむブラックホールの姿を捉える方法を発見
 不思議な事を考えたもんだな。物質内部の超ミクロな箱庭でブラックホールに関する物理現象を解明できるようになるとは、日本の盆栽文化の極みに感じる。[図はプレリリースより]
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捕獲対象になった10テラ電子ボルトの宇宙線陽子
2019-05-22 Wed 00:00
・CALET、10テラ電子ボルトまでの宇宙線陽子スペクトルを単独高精度測定
 2017年秋、3テラ電子ボルトの高精度電子識別に初めて成功というニュースを紹介した(2017-11-09)。今回は、50ギガ電子ボルトから10テラ電子ボルトまでの宇宙線陽子スペクトルの高精度直接観測に成功したというニュースだ。
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本間稀樹教授の記者会見
2019-04-13 Sat 00:00
1904121.png・記者会見:イベント・ホライズン・テレスコープによる研究成果
 国立天文台水沢VLBI観測所所長の本間稀樹教授と秦和弘助教の記者会見。1時間24分と長いが、わかりやすいのでお勧め。
 尤も、本間先生の解説がわかりやすいことは、NHKの子ども科学電話相談でも証明済み。回答者になって日は浅いが、最初からとても上手だった。子どもレベルに合った回答をした後で、ここから先はちょっと難しい話をしますと言って、次の段階の話をしてくれるところが気に入っている。
 水沢VLBI観測所と言えば、前身が水沢緯度観測所でZ項の木村榮(ひさし)博士が活躍した研究所だから、その歴史にまた人類レベルの成果を加えたことになる。

 →木村博士の活躍
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SuperKEKB 「フェイズ3」へ
2019-03-13 Wed 00:00
1804262.png・NEWSつくば:精度を高めて「フェイズ3」入り KEK、BellⅡ実験を再始動
 ここで言う「フェイズ2」初衝突は1年前の4月26日に達成された(右画像)。その数日前からニコニコ生中継は加速器小僧たちで連日連夜盛り上がっていた。その後も粛々と作業は進んでいたようで、3月11日の再起動によって、KEKBの40倍のルミノシティを目指す「フェイズ3」に入ったことになる。スーパーカミオカンデも1月30日に観測再開し、以前同様にリアルタイムモニターも見られるようになっている。ここは是非、SuperKEKBが稼働しているときにはリアルタイムで衝突イベントを見られるようにしてほしいものだ。
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日本の衰退を加速させたい力か? 国際リニアコライダー計画もか
2019-01-06 Sun 00:00
1901092.jpg・一大転機は後ろ向きかも>国際リニアコライダー計画の暗雲
 知人のブログにILCに関する記事が載っていた。KEKと日本学術会議の対立軸に加えて、加速器大県である茨城の地場産業として捕らえよという視点が、地元ネット紙記者相坊さんらしい。

 →日本学術会議:国際リニアコライダー計画の見直し案に関する所見
 →KEK:「国際リニアコライダー計画の見直し案に関する所見」について
 →朝日新聞:国際リニアコライダー(ILC)の学術的意義とは 日本学術会議の「所見」に、推進側は「事実誤認」と猛反発
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カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)機構長のバトンタッチ
2018-11-14 Wed 00:00
・大栗博司のブログ:Kavli IPMU 機構長になりました
 東京大学 国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の機構長が、初代村山斉さんから2代大栗博司さんへ引き継がれた。村山さんも大栗さんもアウトリーチに積極的な方だから、今まで以上に一般の私たちの好奇心へも届く情報を提供してほしい。
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二重振り子
2018-11-04 Sun 00:00
1810291.png・部活引退したので僕らが研究してた二重振り子を見てもらいたい
 またまた、S.Uさんやみゃおさんが好きそうな動画を見つけてしまった。
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Dark Matter Day イベント
2018-11-01 Thu 00:00
1810311.jpgKEKから「ランチのお供に、ぜひ 暗黒物質談義もお楽しみください!!」というメールが昼前に届いた。FBのDark Matter Dayページで、世界各国の研究施設参加のFacebook Live イベントが配信されるらしい。FBのアカウントは持っていないが見られるのか?ダメ元で、弁当を広げて待つことにした。結果:見られたけど音は出なかった。動きも遅かった。
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高さ108mの「人工の滝」
2018-10-25 Thu 00:00
1810241.jpg・中国の高層ビルに現れた高さ108mの「人工の滝」を科学してみた
 単位時間あたりどれだけの量の水を落としているかとか、空気抵抗による落下速度など、いくつか仮定しないとならないが、いまは考えるのが面倒なのでこの話題を紹介するだけだが、きっとS.Uさんかみゃおさんがすぐに計算してくれるのではないかと密かに思っている。
[画像はGooglemapで見つけた滝のあるビル。26°39'13.3"N,106°37'17.0"E]
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ハイディンガーのブラシを見る
2018-10-06 Sat 00:00
偏光板マジックに関連して、後日講師先生から、人間の目にも偏光の向きを識別できる能力がある例として「ハイディンガーのブラシ」という現象の紹介があった。偏光フィルター1枚を通して窓の磨りガラスなどを見るとフィルターの縦横が比較的簡単に識別可能だということだ。身の回りに磨りガラスが無いのでこれはまだ試せていない。
1810032.jpgもう一つが、白い液晶パネル画面を見ると視野の中央に図の様な淡い模様が見えるらしい。自分は当初見えなかったが、以下の様にすることで見え易くなってきた。[図はWikiより]
(1)液晶のバックライトを目一杯明るくする
(2)50cm程度の距離で液晶画面を見る。
(3)頭をゆっくり左右に傾げる。
(4)視野の中央に、右図よりも橙色掛かった淡い亜鈴状の形が見えてくる。
(5)頭の傾きによって水平ではなく傾きを持って見える。
(6)講師先生は青色部分の方が強く見えるそうだが、私には青色はほとんど見えない。個人差がありそうだ。

まあ、見えたからといってどうということもないのだが、このブログの読者諸氏であれば、自分にも昆虫的性能が備わっていると分かってちょっと嬉しくなる方も多いことと思う。

[参考サイト]
 →ヒトにも偏光検知能があった! 君はハイディンガーのブラシを見たか?
 →人間の秘められた視覚“ハイディンガーのブラシ”を知る
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偏光板マジック
2018-10-04 Thu 00:00
この前、理科好きかどうかはともかく、小学4年生から77歳までの理系文系まぜこぜの老若男女の友人知人16人が集まるなんちゃってサイエンスカフェに参加した。昔も今も、世の中にはわけのわからないことに一所懸命となって世界を進めている人たちがいるんだなということに気づかせてもらえるお話会だった。会の最後には誰でもできる偏光板を使った不思議実験も用意されていた。

(1)2枚の偏光板を90度ずらして重ねれば、光は通らず真っ黒。
(2)その2枚の間に偏光板を斜めに入れると光が通って向こう側が見える。2枚を通れないものが3枚を通れるのはどう考えてもおかしいが、なぜか?
1810023.jpg

自分の解釈は、1枚目を通った後の光(赤)にもスリット方向以外の色々な角度の要素が残っていて、2枚目を斜めにすることでその角度の波が選択され(マゼンダ)、それには3枚目のスリット方向の要素も含まれている(青)ので通ることができる、みたいなことを思いついた。ちょっとインチキくさいが。
1810025.png

この他にも偏光板でいろいろ遊んでみた。
(1)液晶パネルは偏光していることが分かる。
(2)(3)先ほどの偏光板を液晶パネルの前にかざしてみると、角度によって見え方のパターンが複雑に変わる。
1810024.jpg
(4)太陽近くの空は偏光していないが、太陽から離れた空からの光は偏光している。最も偏光が強いのは太陽から90度離れた辺り。
1810022.jpg
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ジョスリン・ベル・バーネルさんへ 基礎物理学ブレイクスルー賞
2018-09-09 Sun 00:00
1809073.jpg・ノーベル賞の功績を上司に奪われた科学者、時をへて賞金3億円の科学賞を受賞するも「賞金は寄付」
 パルサー発見者のジョスリン・ベル・バーネルさんが、2018年の基礎物理学ブレイクスルー賞を受賞するという話題。バーネルさんはおそらくタイトルの前半部分の様な表現は望まない人のように感じる。The Guardianの取材に、「ノーベル賞を受賞したら1週間はすばらしい時間が過ごせますが、その後は誰からも何ももらえません。でもノーベル賞を受賞できなかったことで、他の賞がもらえて、みんながほとんど毎年パーティーを開いてくれました。そっちの方がずっと楽しかったです」と答えたそうだが、バーネルさんはいかにもそう言いそうな人に思える。
[写真はThe Guardian:British astrophysicist overlooked by Nobels wins $3m award for pulsar workより]

以前、バーネルさんのことを書いた記事:
 →『奇妙な42の星たち』とJocelyn Bell Burnell
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スパゲティ
2018-09-04 Tue 00:00
1808281.jpg・ファインマンも解けなかった「スパゲティの謎」、ついに解明 米研究
 かなり子供の頃、いたずらしてスパゲティを折りながら、捻り折りもした記憶がある。ただし、捻っては折るだけだったので、そこからファインマンさんを越えるには至らなかったけど。
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ヒッグス粒子とボトムクォークの結合を初観測
2018-08-29 Wed 00:00
1808282.png・ヒッグス粒子とボトムクォークの結合、ついに初観測 物質の質量起源の解明
 LHCのATLAS実験などの成果についてのCERNによるプレスリリース。[図は、観測されたヒッグス候補事象のイベントディスプレイ。提供:ATLAS/CERN]
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キティちゃん+サイエンスカフェで加速器や素粒子物理が身近になる
2018-07-08 Sun 00:00
・Science X Hello Kitty
 友達の中には、とても加速器には縁のなさそうな若い娘さんもいるが、キティちゃん+サイエンスカフェできっと加速器や素粒子が身近になると思う。と期待したい。

・CALET、最高4.8TeVの宇宙線電子の計測に成功
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加速器愛に溢れた 「Belle2実験解説シリーズ」
2018-06-09 Sat 00:00
ニコ生の興奮は少し落ち着いてきたが、4月末から5月初めにかけて物理ネタが続いていたので、興味のない方、馴染みのない方には面白くもなんともない話題だったと思うが、アクセス数を見る限りではそれほど見放されてはいなかったのはありがたかった(もしかしたらKEKの広報によるネットの反応調査がアクセス数に寄与してくれていたのかもしれない)。

ということで、素粒子物理学に興味はあるけどSuperKEKBとかBelle2実験などの意味がわからないとか、何をやっているのか知りたいといった、いわば未来の加速器ファンのためにすてきな解説シリーズをご紹介する。

1805012.png・Belle2実験解説シリーズ
 高校生(現在は大学1年生?)の個人制作らしいが、とても加速器愛に溢れた内容だ。全部で12編、各編はおよそ6〜8分程度にまとまっている。

1805031.jpgこちらは別のサイエンスバラエティ的な企画だが、たとえ話が秀逸なのでご紹介。
・素粒子物理学をうまいことたとえる(1/4) ←SuperKEKB加速器を見学
・素粒子物理学をうまいことたとえる(2/4) ←Belle II測定器を見学
・素粒子物理学をうまいことたとえる(3/4) ←加速器実験をたとえ話で説明
・素粒子物理学をうまいことたとえる(4/4) ←素粒子反応をたとえ話で説明
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『ファインマン語録』
2018-06-06 Wed 00:00
1ヶ月前の5月11日はリチャード・P・ファインマンの誕生日で100周年だった。そのことは知らずにファインマンの本を読んだところなのでご紹介する。

1805092.jpg『ファインマン語録』 ミシェル・ファインマン編 大貫昌子訳
              岩波書店 3200円 2016年

これは、リチャード・P・ファインマンの娘ミシェル・ファインマンが集めたファインマン語録。アマゾンのレビューには2つの正反対の意見が載っていて興味深い。
・「言葉というものは,それがどういう状況のもとで語られたのかということが重要なのだ.新聞の切り抜きみたいにただファインマンの書いた断片を,脈絡もなく,時間順序も無視して,ただ羅列してもしょうがないのではないか.ファインマンの生涯についてかなり知っている読者であっても,何のことを言っているのかなと考えさせられるところが多い.」
もう一つは、
・「この本を手に取る方は、おそらくですが既にファインマンさんの他の本を読みつくしていると思いますので、語録の形式が羅列であろうともついていけますし、それほど欠陥とは言えないでしょう(わざわざタイトルに「語録」と書いてありますし)。人間的にファインマンさんがどのような人であったのか、具体的に深く知るうえで、無くてはならない本だと言えます。」

少なくとも自分は、どういう状況で語られた言葉なのかを知るために、新聞の切り抜きを含めた膨大な原典を全部集めたいと思わないし、語録本からファインマンさんの物理学を学ぼうなどとも考えない。おまけに、ファインマンさんの他の本を読みつくしてるというわけでも無いが、自分は本書に価値を見出せる側の人間だということだけは確信できる。

語録のいくつかを引用しておく。
・理論物理学で最も重要で、最もでかい道具はくずかごだよ。
・このとてつもなくすばらしい宇宙、気が遠くなるほどの遠大な空間と時間、そして多種多様の生きものたち、数知れぬ惑星、それぞれ運動しているさまざま原子たち、これほどまでに複雑なものごとが、単に神が人間の善悪の闘いを見守る舞台に過ぎないという宗教の観点を、ぼくは信じられそうにない。この舞台はそんなけちなドラマには雄大すぎる。
・ぼくらは自らの誤りを、できる限り早く証明しようとしていることになります。進歩するにはそれしか方法が無いからです。
・それにしても試すべき法則があること自体、奇蹟のようなものではありませんか。重力の逆二乗の法則のようなルールを発見できるのは、たしかに一種の奇蹟としか言いようがありません。
・もっと気の利く機械を開発しようという研究が、盛んに行われています。(中略)それは人工知能という名で呼ばれていますが、ぼくはこの名前がどうも好きになれません。おそらくは知能の低い機械のほうが知能の高い機械よりも、うまく働くのではないでしょうか。
・次の世代のために自由を、それも疑う自由、開発の自由、ものごとをやってのける新しい方法を探求する冒険の自由、そして問題解決の自由を望んでやみません。

最後に、ファインマンさんの魅力を的確に表しているコーネル大学のマーミンの言葉を紹介しておく(トニー・ヘイ編『ファンイン万計算機科学』中で引用)。

・彼の講演なら、市の排水システムについてだろうが何だろうが、何もかも放り出して聞きに行くよ。
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もう少し近ければ毎回行きたいサイエンスカフェ
2018-05-30 Wed 00:00
1805291.jpg・つくば 高エネ研のサイエンスカフェ 「科学身近に」目指し100回
 2015年にサイエンスカフェが始まるよということは、KEKからのメールニュースでお知らせがあったが、わずか3年でもう100回を達成していたとは、本気の企画だということがわかる。これもしょーたくんの企画だったのね。サイエンスコミュニケーターの鑑だわ。おそらく3年の間に研究学園都市の玄関口つくば駅に相応しい場に育ち、また地域の科学少年から科学老年までも育ててきたのだと思う。もう少し近ければ毎回行きたいところだ。ところでS.Uさんの登場予定は?その場合はいきなり古文書を見せるところからお話がはじまるだろうか。
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ファインマンさん生誕100周年
2018-05-23 Wed 00:00
1805221.jpg・大栗博司:ファインマン100周年 / ベネツィアノ模型50周年
 5月11日はR・P・ファインマンの誕生日で今年は100周年だったそうだ。上に引用した大栗博司先生のブログにあるディラックと議論するファインマンの写真、超級天才二人の歴史的な写真だ。また、右の写真は朝永振一郎先生だが、ファインマンさんと一緒にノーベル賞を受賞したことに加えて、ファインマンさんには及ばないかもしれないが、日本の高名な物理学者の中にあって人間味があり親しみを感じさせるキャラクターだったところが共通していたのではないかと感じる。
 生誕100周年のことはまったく気付かず単なる偶然だったが、先日来ファインマンさんの本を読んでいるところだった。近いうちに紹介できると思う。
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『きみは宇宙線を見たか 霧箱で宇宙線を見よう』
2018-05-19 Sat 00:00
ヨメさんが図書室で借りてきたこの本をご紹介。宇宙線の話題、案外トレンドなのか?

1805181.jpg『きみは宇宙線を見たか 霧箱で宇宙線を見よう』
      山本海行・小林眞理子著 仮説社 1200円 2018年

この本は、中高生向け課外実験講座の授業プランをもとにした内容で、中学生が自力で読めて、宇宙線を観察できる霧箱を自力で作れレベルということだ。60頁そこそこなので30分もあれば読み終わって、宇宙線の基礎知識を持った上で霧箱製作に取りかかれる。著者の山本海行さんのサイトには霧箱実験以外にもいろいろな話題が満載だ。
 →うみほしの部屋>霧箱実験室

本書で作り方が紹介されている簡易型霧箱は、A3版クリアファイルを使ったシンプルな構造で、工程に難しいところはない。原型は名古屋大学客員研究員・林煕崇さんが考案したもので、名古屋大学理学研究科素粒子宇宙物理系F研基本粒子研究室のWebサイトの一般の方へに詳しい製作方法が紹介されている。かなり高感度の様で、降り注ぐ宇宙線を次々と捉えている様子を動画で見ることができる。
 →F研基本粒子研究室>一般の方へ
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一日宇宙線研究所三昧
2018-05-13 Sun 00:00
1805121.png・宇宙線研究所OPEN LAB大学院進学のための交流会
 「来年の春に東京大学宇宙線研究所への進学を希望する方を対象」ということだから、早い話が希望者は誰でも参加可能ということのようだ。参加費無料で弁当が出て、丸一日宇宙線研究所三昧とは美味しい企画だ。もう少し若ければ潜り込みたい。
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SuperKEKB初衝突成功に合わせたタイムリーな特集号
2018-05-02 Wed 00:00
1804271.jpg
『日経サイエンス 2018年6月号』 日経サイエンス社 1440円

 →日経サイエンス 2018年6月号

またまた物理ネタ。4月26日にニコ生中継されたSuperKEKB初衝突完全実況中継のまとめ回の最後で、Belle II実験プロマネの後田先生が、宣伝していいのかなぁと言いながら控えめに宣伝されているのを見ながら購入。「ビューティー粒子の崩壊を追え」はCERNのLHC加速器を使ったLHCb実験について、「スーパーKEKB始動」はKEKのSuperKEKB加速器を使ったBell II実験についての記事で、これら2本で「ポスト標準モデルへの手がかり」という特集になっている。SuperKEKB初衝突達成に合わせて組まれたタイムリーな特集といえる。
LHCb実験もビューティー(=ボトム)クォークを含むB中間子の崩壊過程を調べる実験という点で、Belle II実験ともろに競合する。実験の競合について言うならば、かつて、KEKB加速器を使ったBelle実験は、米スタンフォード線形加速器センターのPEP-II加速器を使ったBaBar実験を追いかけ追いつき追い越す過程で、初期設計を大きく超える驚異的な性能へと達した。今から始まるBelle II実験は、2011年から始まってすでにデータを集めているLHCb実験を追いかけることになる。二つの実験で大きく違うのは、SuperKEKBが電子-陽電子衝突、LHCbが陽子-陽子衝突である点。年季の入った加速器ファンだとこの組み合わせを見て、歴史上有名なJ/Ψ粒子発見にまつわる「十一月革命」を想起するかもしれない。新粒子発見先陣争いをめぐって当時あった様なバトルが繰り返されるのか、それともそれぞれの加速器の長所短所が明瞭になっている現在、異なるタイプの加速器で確認が取れてこそ信頼性が向上するということで協力関係になるのか。この先10年ほど続く実験になりそうだが、興味は尽きない。
共に短い解説だが、LHC+LHCb、SuperKEKB+Belle IIの実験方法、目指すもの、またそれぞれの長所短所などについても説明されているので、この先の数年を楽しむためのガイドになる特集と言える。
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ミューオン研究履歴が売りになる時代がくるかもしれない
2018-04-29 Sun 00:00
SuperKEKB初衝突実況のニコ生に熱中した1週間が終わったばかりだが、宇宙線ネタをもう一つ。

1804244.jpg・NHK NES WEB:宇宙からやってくる見えない脅威?!
 太陽のスーパーフレアの様に突発的に起こって大きな影響を与える現象を別にすれば、地球のある特定地域に降り注ぐ宇宙線量はほぼ一定だろうから、その影響とかリスクは専門家の間ではすでに予測できているのではないかと想像される。一般の人には対策しようのないことなので、聞かされたところでどうしようもなく、いらぬ不安を抱かせるだけに思われる。宇宙線や太陽フレアーに関わらず、失いたく無い情報のバックアップ対策を普段からしておけばいいだけのことでは無いだろうか。
 こういう時代になってくると、履歴書に「ミューオンの観測経験有り」などと書いておくと、思いがけない売り文句になるかもしれない。[写真はNHK NESWEBより]
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BelleII 初衝突 ニコ生中継中に成功
2018-04-27 Fri 00:00
昨日4月26日の記事に追記した様に、BelleII測定器が捉えた4月26日0時38分のイベントからSuperKEKB加速器による初衝突が確認された。
 →KEKの公式記事:SuperKEKB加速器で電子・陽電子の初衝突を観測

1804262.png4月20日12時のニコ生開始から、暇さえあればほぼずっと加速器の状態とコントロールルームの様子を見学させてもらっていたが、6日と12時間で一応ニコ生中継が終わることになり内心ホッとしている。この垂れ流し画面があると他のことが手につかなくなるからだ。7日連続物理ネタは一応これでひと段落。

この数日間の記録は以下のニコ生タイムシフトで見ることができるので、見逃した方もこの高揚感?を追体験可能だ。尤も計150時間を越える記録動画に付き合っていられるかという声が聞こえてきそうだが。

■【世界最強加速器SuperKEKB】電子と陽電子の初衝突の瞬間を見守ろう KEK×niconico
 4月20日12時〜4月23日20時(約80時間)
 4月23日20時~4月26日6時(約58時間)
 4月26日8時30分~4月27日0時14分(約16時間)
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BelleII 初衝突ニコ生中 今夜は前夜祭になるかも
2018-04-26 Thu 00:00
引き続きニコニコ生中継継続中。
 →【世界最強加速器SuperKEKB】電子と陽電子の初衝突の瞬間を見守ろう KEK×niconico 4月23日~

1804251.pngKEK広報室のしょーた所員(ニコ生中継のナビゲータ)によると、4月25日の明け方(夜中)、電子ビームと陽電子ビームの水平方向調整中にビーム同士が近づいた徴候があったので、今日は上下方向の調整をして、明日26日中に初衝突(Bhabha散乱)を起こせる可能性も出てきました、ということだ。今夜の初衝突はないかもしれないが、コントロールルームに人だかりができる場合もありそうなので、ちょっと頑張っていつもよりも長く覗いていようか。

明け方の0時38分頃に起こった初回衝突の画像はニコ生Twitter(以下の画像)で発表された。自分もリアルタイムに観ていたが、最初に起こると思われていたバーバー(Bhabha)散乱ではなく、いきなりハドロン生成の衝突が観測されたらしい。詳細は今後発表されるのだと思われる。
[追記]KEK:SuperKEKB加速器で電子・陽電子の初衝突を観測
[追記]KEK:プレスキット「SuperKEKB/Belle IIで電子・陽電子の初衝突を観測」
1804261.png

[追記]【世界最強加速器SuperKEKB】電子と陽電子の初衝突の瞬間を見守ろう KEK×niconico 4月26日~
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自宅に居ながらにしてニュートリノを観望できる時代
2018-04-25 Wed 00:00
Super-KEKBやBelleII実験の模様を、自宅に居ながらにして見学できる時代になったことに感謝だが、もう一つ忘れてならないイベントディスプレイを紹介し忘れていた。

1804241.pngスーパーカミオカンデイベントディスプレイ
 東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設に設置されている、ご存知スーパーカミオカンデの観測画面を見ることができる。ニュートリノイベントは1日30回ほど観測されるらしので、それはおよそ48分に1回の頻度になる。ちょっと暇がある人ならば誰でもこのリアルタイムモニター(テスト運用)を眺めていることでニュートリノを見られる時代なのだ。

 CERNのLHC実験でもこうしたイベントディスプレイが公開されていたはずだが、また見つかったらご紹介しよう。
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BelleII 初衝突ニコ生中継 番組枠を乗り継いでさらに継続
2018-04-24 Tue 00:00
1804231.png4月23日の20時で、ニコ生の番組枠が変更され以下のURLで放送が継続されている。
 →【世界最強加速器SuperKEKB】電子と陽電子の初衝突の瞬間を見守ろう KEK×niconico 4月23日~

前日までとは違った飛跡が見えてきたと思ったら、リアルタイムのものではなく2月27日に取った宇宙線ランのデータを再生している画像だと表示された。バックグラウンドとして常に飛び込んできている粒子ということになる。
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BelleII 初衝突ニコ生中継 継続中
2018-04-23 Mon 00:00
1804221.png20日12時からニコニコ生中継「世界最強加速器《SuperKEKB》電子と陽電子の初衝突を見守ろう!」が始まっていて、その後も継続的にイベントステイタス画面が静かに流されている。これを見ていると、電子、陽電子ビームの入り方は日毎に安定している様には感じられるが、管内の不純物の焼き出し作業中を意味する赤い信号がまだチラチラしている。そのため主要な測定器の電源は入っておらず、いつ初衝突が観測されるか誰にもわからない。初衝突を起こすまでこのニコ生中継を継続しますとアナウンスされている。KEKの意地にかけても、ってところか。まぁ今回は小さな意地だろうが。

それにしても、一部の関係者にしか接する機会のなかったこういう施設を自宅から眺めることのできる時代になったというのは、どこからでも覗かれてしまうというデメリットはあるにしろ、すごいことだと思う。そしてもう一つすごいと思うのは、ニコ生中継開始から48時間で15万アクセスを超える程、加速器に興味を持つ人がいるということ。加速器マニアレベルは別にして、日本の科学技術を支えるバックグラウンドになっている人たちの存在を感じることができる。
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