33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
新型コロナを予測していたかのような『パンデミック・マップ』の出版
2020-03-28 Sat 00:00
2002282.jpg『パンデミック・マップ』 サンドラ・ヘンペル著
     竹田誠・竹田美文日本語版監修 関谷冬華訳
     日経ナショナルジオグラフィック社 2020年 2600円

 3月27日の現時点で数週間前を振り返ったとき、いつ頃から新型コロナ感染症に対して緊迫感を持ち始めたのかを思い出せるだろうか?案外おぼろげだと思う。自分にとってはこの本が一つの指標になる。2月27日にヨメさんが図書館の新刊書コーナーから借りてきたときの印象は「地元の図書館はなんてタイムリーな本を事前発注してあったことか、誰の選書?」というものだった。その頃、新型コロナは中国から韓国、日本、イランへと拡散しつつあり、ヨーロッパでもちらほら感染者が出始めていた。その後の全世界への拡大はご存知の通り。
 現在とは違い昔は感染症の原因が微生物であることすら分かっていなかった。そのときに力になったのは感染地図だったと言う。図化することは科学的な思考ができる現代人にとっては当たり前過ぎる発想だろう。では、現在のCOVID-19ではどうかと振り返ったとき、差別や嫌がらせ問題のため詳細な地図は公表せずということになっているようだ。科学脳ではない〇〇脳が猛威を振るって世は暗黒の時代へ逆戻りの様だ。
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『日本書紀』にオーロラの記録
2020-03-25 Wed 00:00
・「日本書紀」に記されている日本最古の天文記録は扇形オーロラ
・日本書紀「キジの尾の形に似た赤気が天に」はオーロラ
 3年前に藤原定家の『明月記』に記録されているオーロラについて紹介したが(→藤原定家『明月記』の記述が科学を補足する)、さらに古い『日本書紀』にも記録されていたらしい。その他にも、精緻なスケッチが江戸時代に残されている(→247年前の精巧な観測を生かすも殺すも写本)。
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1等台の予報 アトラス彗星(C/2019 Y4)
2020-03-08 Sun 00:00
2003071.gif・吉田誠一のホームページ:アトラス彗星 C/2019 Y4 (ATLAS)
 久しぶりに明るくなりそうな彗星予報。吉田誠一さんによると5月末ころに1等くらいになるとの予報。とは言っても、これまで何度もスカ食らっているのでもう少し近づいてから改めてワクワクしたい。[図は吉田誠一のホームーページより]
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子どもたちをゲームやテレビから引き剥がせるか?
2020-03-07 Sat 00:00
・つくば経済新聞:休校中の子ども向け「デジタルコンテンツまとめ」つくばの研究機関中心に
 ウェブサイト「休校中の子供たちにぜひ見て欲しい科学技術の面白デジタルコンテンツ」を、2月29日に緊急公開した、とあるのになぜリンクを貼らないのかね。せめてURLとか。と言う手間で貼っておこう。
 →休校中の子供たちにぜひ見て欲しい!科学技術の面白デジタルコンテンツ

・NEWSつくば:オンラインで自由研究を支援 臨時休校でつくばの研究者ら
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すみつかれ体験が三倍増
2020-02-17 Mon 00:00
2002161.jpg知り合いがいっちょ噛みしているつくばのまめいちの「すみつかれサミット」を覗いて来た。雨にもかかわらず、けっこうな人が出入りしていた。すみつかれは、茨城県西や栃木県の10軒からの出品を食べ比べできるようになっていた。過去に知っていた4軒に今日の10軒が加わって、煮るタイプ煮ないタイプ、鮭が入っていたりいなかったりと、それぞれの家庭によっていくつものバリエーションがあるようだ。節分の残り物をごった煮にして初午の供物に仕立て変える、決して贅沢なご馳走ではないが、庶民の知恵といえるだろう。ただ、他に美味しい物の多い時代に生き残るには、「初午」といった付帯する伝統行事の存続も大切な条件だと感じた。
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新型コロナでイベント中止の広がり
2020-02-16 Sun 00:00
過剰反応なのか、妥当な判断なのかわからないが、今後もイベントを中止する判断は増えそうだ。

・2月6日:新型コロナウイルス感染拡大に伴うZUMBA®関連イベント中止のお知らせ
・2月6日:新型コロナで「国際的スポーツイベント」が中止! 東京五輪への深刻影響
・2月12日:新型ウイルスの影響でスウォッチ グループが展示会中止 過剰反応か?それとも自己防衛か?
・2月12日:新型コロナ、東京五輪までの終息は「可能性低い」
・2月13日:「中止・延期 検討されていない」 東京五輪で森喜朗会長
・2月14日:新型コロナウイルス拡大で、世界最大のモバイルイベントMWCが中止
・2月14日:CP+2020開催中止
・2月14日:新型コロナウイルス、初の死者で「信認低下」懸念 東京五輪中止の悪夢も
・2月15日:フェイスブック、来月開催の米イベント中止 新型肺炎懸念で
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今年一年無事な年であります様に
2020-02-15 Sat 00:00
2002141.jpg忘れていた年もあったけど、ほぼ毎年律儀に届けに来てくれて、一年分の長話をしていってくれる。15年ほど続く恒例行事。

今夜の観測:α Ori(ベテルギウス)1.6等。西の空にかなり低くなっていた。ベラトリクスと同じくらいか。
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水星の東方最大離角 街中でもよく見える
2020-02-10 Mon 07:19
2002091.jpg夕方、外出するときに金星の斜め下に目を凝らしたが、水星は見えなかった。でも、空が暗くなってくると、走行中の車の窓越しでも、土浦の街中でも、よく見えていた。もちろん、運転者ではなく、助手席からの眺めだけど。本日は水星の東方最大離角。低空に雲がなければ、よく見えるはず。
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土浦の節分
2020-02-04 Tue 00:00
2002033.png節分が2月3日と決まっているわけではなくて、たまたま1985年 - 2020年の間が2月3日だっただけ。ちなみに来年2021年は2月2日になる。[表は、Wiki「節分」より]

2002031.jpgそれはともかく、昨日2日は土浦での落語会で土浦里神楽 翁会社中のみなさんによる素晴らしい節分の舞を見ることができた。

2002032.jpg今夜は土浦の東崎へ向かう十字路で行われる伝統の節分奇祭まかっしょに行ってきた。自分は心ばかりの寄進をして知り合いの世話役さんから酒とうどんを振舞っていただき今年の厄落としをしてきた。昨年に比べて子供の数は多いように感じたが、通過の際に銭を撒いてくれる車が少なかった印象だ。
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4万個の衛星をものともしないのはニュートリノと重力波だけか
2020-02-03 Mon 00:00
・鹿角平天文台通信:スターリンク衛星
・スペースX、「スターリンク」衛星60機を打ち上げ - 光害対策も実施
 光害対策を実施しているとは言っているが、今後スペースX社以外も参入してくるようになって、光や電波や粒子線を観測する天文学はやりにくくなることだろう。最後はニュートリノあるいは重力波観測だけが生き残るのかな。
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タネを守る人たち
2020-01-25 Sat 00:00
・八郷の日々:ナヤクリシー運動
 この前、タネを守ろうと考えている少年起業家の本を紹介したが、バングラディッシュにはタネを守るための種銀行の運動があるらしい。
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小林宙「タネを手放すことは未来を手放すこと」
2020-01-16 Thu 00:00
1912291.jpg『タネの未来 僕が15歳でタネの会社を起業したわけ
       小林宙著 家の光協会 2019年 1600円

著者の小林宙さんは、2002年生まれの現役高校2年生(2020年1月現在)。幼い頃からタネが好きな子供で、タネが危ないことに気づき、中学3年の時に鶴頸種苗流通プロモーションを起業して、タネの未来を守る活動を始めている。「種子法(主要農作物種子法)」にしても「種苗法」にしても法律の名前は聞いたことがあってもさほど気にしたことはなかったが、食の安全保障の根本を支配していることに気づかされる。しかし、時すでに遅しで、安倍政権のもと種子法の廃止は2018年4月1日から施行されているらしい。今は特例によってコメなど主食には適用されていないらしいが、特例などはそのうちに撤廃される。そして間も無く、次の年に蒔く種籾を自前で残すことすら禁止されるに違いない。
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さわれる天体写真からさらに進化した凸凹印刷の世界
2020-01-13 Mon 00:00
2001132.jpg・触って知る地図、広がれ 誰もが「読める」凹凸の印刷
 常磐大の中村正之先生らが研究と普及を進めて来られた「さわれる天体写真」は、本ブログでも11年来のおなじみだが、この間の技術の進歩によってこんな世界もひらけて来たという記事が出ていた。2010年に大田原で見せていただいたときは数分かけてジワーッとお餅のように膨らんで来る様な感じだったのが、今や1時間に新聞紙大5000枚印刷可能というところまで来ているそうだ。この進化は「互いを分かり合えるよう、皆が一緒に使える物を作りたい」という技術者の思いの実現でもあったという。
 中村正之先生から近年のイベント時の写真をご提供いただいた。宇宙のように触れないものはもちろんだが、人の顔を触知図にすれば直接触れるほどには親しくない方の顔も認識できるという面白い使い方だと感じた。
2001133.jpg 2001134.jpg 2001135.jpg

 昨年の秋に足を骨折して5週間松葉杖生活をしたが、健康な時には気にも留めないことの一つ一つがバリアになっていることに気づかされた。健常者が使う道具と障害者が使う道具とそれぞれに使いやすく特化していることで、気づきのチャンスが生まれにくくなっているのではないだろうか。目が見える人と見えない人が1つの触知図を使うという共有体験は、目が見えないということのその先のことまで気づかせてくれる機会になりそうな気がする。

 →『さわれる天体写真展』 茨城県結城市民情報センター(2009-01-21)
 →大田原市ふれあいの丘天文館 理想実現に向けた取り組み(2010-09-13)
 →宇宙を触って感じる 視覚障害者向けの天文資料(2011-02-26)
 →さわれる喜怒哀楽展 in汐博2011(2011-08-03)
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ベテルギウスが超新星爆発すると、、、
2020-01-04 Sat 00:00
・togetter:ベテルギウスが暗くなったという話題
 ベテルギウスが超新星爆発するとどうなるかについての大西浩次氏の連続Tweet。
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あまりに満足しすぎてもうこれ以上何も望まない?
2020-01-03 Fri 00:00
・NEWSつくば:《ひょうたんの眼》23 茨城の魅力度最下位 どうしてなの?
 個々を取り上げれば満足/不満足あるのだろうけど、生活全体をひっくるめると満足しているので、それ以上の欲も興味も湧いてこない、ということなのだろうか。
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HIIIロケットのフェアリング分離試験
2019-12-22 Sun 00:00
1912201.png・日本の新しい主力のH3ロケット フェアリング分離試験
 HIIIのフェアリング、でかい。HIIの安定性を引き継いで失敗のないロケットとしてデビューしてほしい。[写真はニュース画面から]
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自動翻刻までは間も無くかもしれない
2019-12-11 Wed 00:00
・「くずし字」AIが解読 ラーメン判別法も応用!
 自動翻刻まではパターン認識の段階だから、日本語力がある必要も、日本人である必要もなさそうだ。技術が確立されるのは案外すぐなのかもしれない。
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はやぶさ2 地球への帰還フェーズが始まった
2019-12-04 Wed 00:00
1912031.png日本時間12月3日11時42分、 はやぶさ2のイオンエンジンの加速が開始され、正常に動作していることが確認されたそうだ。地球帰還への巡航運用が始まった。
 →Twitter:小惑星探査機「はやぶさ2」
 →JAXA:はやぶさ2プロジェクト
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輪のある土星と大赤斑のある木星が存在する時代 この時代に生まれた幸運
2019-11-28 Thu 00:07
1911271.jpg・木星の大赤斑は消えず、今後しばらく存在し続けるかもしれない
土星の輪も1億年ほどで消えてしまうかもしれないと言う予測があるが、木星の大赤斑にも寿命があるのだろうか。大赤斑を生み出している高気圧の渦が衰えたような兆候は確認できず、今後も生き残っていくだろうとここには書かれている。木星の大赤斑は、巨大な高気圧の渦によって生み出されていると言うことだが、なぜ赤いのか、なぜこの緯度帯なのか、再び自分たちが子供の頃くらいまで大きくなるのか、といった疑問の答えは知らない。ともかく、自分が地球に生まれた時代に、輪のある土星と大赤斑のある木星が存在していてくれたのは、人生の幸運事だと思っている。もう一つ、月が皆既日食の起こる距離にいることも加えておこう。
[写真:Credit: NASA, ESA, A. Simon (Goddard Space Flight Center), and M.H. Wong (University of California, Berkeley)]
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イノシシ
2019-11-22 Fri 00:00
1911211.jpg・八郷の日々:イノシシな一日
 土浦市内の知人宅にも畑だけではなく住居スペースにまでイノシシが入ってくるようになっているとか、近所の国指定史跡地内にもイノシシが出没するようになっているとか、台風19号の際には増水した利根川をイノシシ一家が渡る動画も流れていたとか、つくばかすみがうらりんりんロードで地元の住人とイノシシが格闘したとか、近隣でのイノシシネタは枚挙に遑がない。上のブログによると、現在近くに10頭がいると、単純計算で10年後には100倍の1000頭になっているという恐ろしい試算が紹介されている。農村の高齢化・過疎化が進む中、対策に緊急を要する問題のはずだがどこの自治体も動きは鈍く見える。イノシシ鍋にして食べてしまいたいところだが、なにせ福島原発事故以来放射能汚染が心配でなかなか気軽に食べられない。林業の衰退や里山の荒廃でイノシシが増えていたところに、食べるなと福島原発事故が追い打ちをかけた。それでも、食べて行く方向で対策を考えるべきなのだろうと思う。画像は記事とは無関係だが、戦国時代に真壁氏が掲げていた「猪絵旗指物」。これをアレンジして今年の年賀状に使わせてもらった。勇猛果敢な武将に相応しいデザインだが、平和な時代に飛び出してくるイノシシは危険な厄介者でしかない。
[画像:真壁市指定文化財「猪絵旗指物」(真壁伝承館歴史資料館)]
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東京大学木曽観測所トモエゴゼン
2019-11-21 Thu 00:00
10月7日のNHK NEWS WEB「天体観測の常識を変えるか 未知の天体をAIで発見へ」という記事へのリンクが切れているので、NHKオンラインから10月24日の別の記事を載せておく。

・AIが変える 天体観測の常識
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マッスルスーツも量販店の商品になっていた
2019-11-19 Tue 00:00
荒川沖のジョイフル本田に久しぶりに買い物に行った。この店では作業中の店員さんでも、〇〇はどこにありますか?と尋ねると、ほぼ全員がその場所まで案内してくれるし、応対も感じがいい。だから、目的の買い物が済んでも店内を回遊してしまうし、売り場が広大なので、駐車場へ戻る間に色々と面白そうなものが目に飛び込んでくる。
1911171.jpgマッスルスーツ、ご試着できますというのに目が止まったヨメさん。デモビデオを見ながら着てみたそうにしていた。近くに店員がいなかったので今日は試着しなかったが、税込149600円で手に入る時代になっていることに驚いた。

1911172.jpg介護の現場などで役に立ちそうだが、マッスルスーツ本体が相当な重量であることが分かった。おそらく、装着する段階でかなりの力が必要なこと、その場で重量物を持ち上げるのは楽になるだろうが、少しでも移動しようとすると結構な体力を必要としそうなことが想像される。ちゃんと確認しなかったが、こんなコンパクトな中に歩行を補助する機能も組み込まれているとしたらコストパフォーマンスは大きいと思う。その辺りを確認しないと手を出せない感じはした。
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Haya2NOWで帰り道の見守り
2019-11-14 Thu 00:00
1911131.jpgリュウグウ出発後1時間ほどした時のHaya2NOW画面。これからはこの画面を見る度に、左端の地球ーリュウグウ間スケール上でのはやぶさ2の位置が次第に地球に近づいてくるんだな。Haya2NOWを見るのは、はやぶさ2が帰ってくるまでの、いわば下校の見守りみたいなものか。
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はやぶさ2、明日帰還の途につく
2019-11-13 Wed 00:00
1911121.jpg・小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会(19/11/12)ライブ配信
・はやぶさ2、13日帰還の途に リュウグウ滞在1年5カ月
 はやぶさ2、明日いよいよ帰途に着く。気をつけて帰ってきてください。[写真はJAXA記者会見のスクリーンショット]
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つくばコーヒーフェスティバル2019
2019-11-11 Mon 00:00
1911104.jpgつくばコーヒーフェスティバルの2日目へ行ってきた。昨日今日と、この秋最高レベルの好天に恵まれて、第1回だった昨年を上回る大盛況だったのではないかと思う。

1911103.jpgいつもの贔屓のコーヒー屋さん以外にも、気になっている数件のお店のコーヒーを飲んで回って、そして以前から会いたかった世界チャンピオン粕谷哲さんともお話ができて満足のイベントだった。
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茨城県内それも土浦市でマダニ感染症死亡事例
2019-10-30 Wed 00:00
1910251.jpg・マダニの感染症で土浦の男性死亡
 何年も前からマダニ感染症の問題が出ていたが、いよいよ県内、それも地元に近い土浦で日本紅斑熱による被害者が出た。先日紹介した狂犬病にしても結核や梅毒などにしても、歴史や保健の時間に暗記するだけの過去の病気とタカをくくっている間に、日常生活と隣り合わせの今日的病気として復活してしまった。患者だけでなく医者すら経験不足の病気は、対応が後手後手になりかねないので怖い。城館調査で藪に入らざるを得ない者として、スズメバチ対策だけでなくマダニ対策も考えないとならない時代になって来た。[Wikiより:吸血後のフタトゲチマダニ]
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狂犬病は過去の病気か?
2019-10-27 Sun 00:00
1905291.jpg改訂新版 ヒトの狂犬病 -忘れられた死の病-』 高山直秀著
             時空出版 2000年 2000円
復刻版 東京狂犬病流行誌』 狂犬病臨床研究会
             時空出版 2007年 2400円

鳥インフルエンザ、口蹄疫、豚コレラ、近い将来国内へ持ち込まれる心配のあるアフリカ豚コレラなどなど、人の健康や経済活動に直ちに大きな影響をもたらす動物の感染症はたくさんあるが、ノルウェー人女性が狂犬病で死亡したというニュースを数ヶ月前に目にしたのをきっかけに日本の狂犬病の現状が気になった。
 →ノルウェー人女性が狂犬病で死亡、旅先のフィリピンで助けた子犬にかまれる
目病み女に風邪ひき男は別にして、たいていの人はどんな病気でもなりたくないものだろうが、狂犬病は罹りたくない病気の最たるものの一つではないだろうか。上のニュースを読んでから、狂犬病清浄国ノルウェーでの事例は、同じく清浄国と言われる日本にとって大切な示唆を与えるのではないかとずっと気になっていた。また、子ども科学電話相談での「なぜ日本から狼がいなくなったのですか?」という質問の回答とも関係しそうなので、狂犬病関係の本を探して読んでみた。
 1冊目の『改訂新版 ヒトの狂犬病 -忘れられた死の病-』は、長らく都立駒込病院でワクチン外来を担当してきた高山医師が、日本人の中に狂犬病に対する警戒心が薄れていることを危惧して、再認識を呼びかけるために書かれている。具体的な症例も多く紹介されていて、大変わかりやすく読みやすい内容だったのでポイントをダイジェスト的にピックアップしてみた。また、2冊目の『復刻版 東京狂犬病流行誌』は、第2次世界大戦後の東京で狂犬病が流行していた時期に、狂犬病動物の検査に当たっていた東京都立衛生研究所の上木英人獣医師が、研究成果と経験をまとめて「東京都立衛生研究所事業月報」に連載したものに、後日加筆して自費出版されたものの復刻版で、今や手に入れることのできない貴重なデータが満載で、現場の緊張感が伝わってくる内容だ。

近年日本で発生した狂犬病:
 日本国内では、1950年に狂犬病予防法が施行され飼いイヌの登録とワクチン接種の義務化と野犬の捕獲が行なわれるようになったことで、1956年にイヌとヒト、1957年にネコでの発症を最後に報告されていない。しかし、その後も、海外で噛まれて帰国後に発症死亡した例が、1970年、2006年と2例ある。

狂犬病の感染:
 狂犬病は現在でも有効な治療方法がないので、咬傷などによる感染後、15日程度から1年以上の潜伏期間を経て、一旦発症してしまうとほぼ100%死に至るという。狂犬病は、感度に違いはあるようだが、ほぼ全ての哺乳動物に感染する。
 高度感受性群:キツネ、オオカミ、コヨーテ、ジャッカル、
 中等度感受性群:イヌ、ネコ、スカンク、アライグマ、コウモリ、マングース、
         サル、ヒトなど。
感染経路はよく知られる咬傷以外にも、動物の死体から、コウモリの住む洞窟へ入り呼吸器から、狂犬病ワクチン製造の実験室内で、感染動物の乳を飲んで、角膜その他移植、母子感染などがある。臓器移植で狂犬病に感染してしまう症例は、医療関係者の狂犬病経験不足によって、臓器提供者の死亡原因調査から狂犬病感染を排除してしまったための悲劇といえる。

予防的ワクチン接種と曝露後発病予防接種の重要性:
 一旦発症してしまうとほぼ100%死に至る狂犬病ではあるが、事前に予防的ワクチン接種をしておき、最悪咬まれたり接触した場合には速やかに曝露後発病予防接種を正しく行うことで発症を抑える効果は高いようだ。発症した時の悲惨さとワクチン接種の料金を天秤に掛ければ、狂犬病常在地への海外旅行の際には予防的ワクチン接種をしておくに越したことは無いと思う。著者からの警鐘として、近年の曝露後発病予防で発症数を減らしている国では、狂犬病保菌動物が減っているわけではないので、日本人を含めて冒頭に挙げた例の様な危機感のない外国人にとっての危険は大きいことが述べられている。

日本国内での意識と現状:
 海外で狂犬病感染汚染国で動物に噛まれて帰国した場合でも、「イヌに咬まれた傷など消毒して抗生剤でも飲めばいい」などとおっしゃる医師もいるようだ。これは問題外だとしても、WHOが勧告している攻狂犬病免疫グロブリン(RIG)は日本国内では製造も輸入もされていないので、一般には入手できない。せめてもの人体用狂犬病ワクチンも国内1社しか製造していないので、常備している病院は少なく、曝露後ワクチン接種が可能な病院は非常に限られているという。最近、筑波大学附属病院が茨城県初の高度救命救急センターの指定を受けたというニュースがあった。ぜひ、狂犬病への対応もしてもらいたい。

1906222.gif狂犬病清浄国とは言えない日本:
 左図は、厚生労働省:狂犬病のサイトにある、狂犬病の発生状況の地図で、日本を含むわずか10カ国のみが清浄国として青く塗られている。
 →厚生労働省:狂犬病
ところが、日本では狂犬病監視調査システムが確立していないので、WHOの定義で言うところの清浄国にはならないと書かれている。つまり、網の目が荒いのでひっからないから狂犬病は無いと言っている様なものということらしい、な、な、なんと。

狂犬病清浄国日本の危機:
 日本の狂犬病対策は、イヌからヒトへの感染が多いことに着目して、イヌの集団を免疫することでヒト社会へ狂犬病が侵入することを防ぐという方式を取ってきて、それなりに成功はしているといえる。WHOはイヌの狂犬病ワクチン接種率の目標を75%にする様に勧告している。これには国民の理解と協力が必要なのだが、日本では60年間も国内発生がないのだからもうそろそろイヌの狂犬病ワクチン接種は必要ないだろうという声が高まってきて、近年接種率が低下してきている様だ。イヌの登録数とペットフード売上からの類推では、狂犬病ワクチン接種犬はわずか43%程度という数字もあるらしい。海外への渡航者が増え、日本を訪れる外国人も増え、また合法/違法を問わず海外から多くの動物が持ち込まれる現代に於いて、イヌへのワクチン接種は、イヌの狂犬病予防だけでなく、むしろヒトを狂犬病から守ることにより大きな目的があることを、社会全体の理解として周知させることが喫緊の課題だと感じる。グローバル社会と言いながらこうした泥臭い汚れ仕事から目を逸らしていては、安心して暮らせるグローバル社会はやって来そうにない。

[追記]偶然のタイミングだが、本記事の2日後に狂犬病予防法違反で書類送検されたニュースが出ていた。
 →狂犬病予防接種せず、女性かむ 飼い主書類送検へ 警視庁
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吉野彰さん 無駄を本当になくすと0になっちゃうんですよね
2019-10-16 Wed 00:00
1910111.jpg最近、科学系のノーベル賞を受賞された方々は、「日本の基礎研究の環境は以前と比べて非常に悪くなっていて、今後ノーベル賞は出なくなっていくのではないかと言われるが、それについてどの様に考えられるか?」ということを必ずと言って良いほど質問される。2019年ノーベル化学賞を受賞された吉野彰さんは、「特に基礎研究は10個に1個あたればいいよという確率なんです。ということは、90パーセントは無駄な研究をしないとそのひとつが出てこないんです。無駄を本当になくすと0になっちゃうんですよね。無駄かもしれんけども、そういう研究は地道にやらないといけないと思います」と答えたそうだ。ノーベル賞至上主義は馬鹿らしいが、科学分野での頂上の高さと裾野の広がりを測る目安にはなるだろう。「過去の」という但し書きが必要だが。[写真は、Ill. Niklas Elmehed. © Nobel Media.]
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アマチュアの生き残れるフィールドは?
2019-10-07 Mon 00:00
・東京大学木曽観測所トモエゴゼンの観測運用の開始について
・天体観測の常識を変えるか 未知の天体をAIで発見へ
 板垣さんの勝ち目はどこらに見出せるのかな?

・2019年10月8日 10月りゅう座流星群が出現

・グリニッジ天文台の天体写真コンテスト、2019年の受賞作品発表

・エンケラドゥス、生命存在の可能性高まる。噴出した水溶性の有機化合物を発見
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最近の話題 とりあえずメモ
2019-10-04 Fri 00:00
たくさんありすぎて読んで無いものもあり。

・9/24:筆算の線、手書きなぜダメ? 小5が160問「書き直し」命じられる 指導の背景は

・9/25:小熊英二さん「もうもたない!? 社会のしくみを変えるには」

・9/25:知事「計画は県の議論対象」 東海第二巡り原電が特重審査申請

・9/26:公立・公的424病院「再編検討を」 厚労省がリスト公表
・9/27:「事情分かっていない」 厚労省、県内5病院「再編必要」

・9/27:「報道さえなければ…」厚労省担当者がメール 遺骨取り違えで
 ひゃぁ〜、まさに官僚発言。

・9/27:拡大する豚コレラ「一分一秒でも早くワクチンを打つべきだ」

・9/27:「あいちトリエンナーレ」補助金不交付に大村知事「裁判で争う」の愚 門田隆将氏「当然の結論、検閲などお門違い」
・9/27:「文化庁が負ける公算も高い」 あいトリ補助金問題、弁護士が予想する裁判の行方

・9/28:大停電の千葉で私を襲った、老親世代との「想像を絶するトラブル」

・9/28:用水路の水、ぜんぶ抜こうとしたら…ブラックバス釣り人から抗議殺到 茨城・潮来
 一旦かいぼりして清掃するのも良いのでは無いだろうか。バス釣り客による飲食店への経済効果ってどの程度なのかもわからないし、どうせまたそのうちバスをリリースしそうだし。

・9月30日:ドナルド・キーンさんの秘めたメッセージ

・9月30日:織田信成さん、関大に反論 監督退任は「モラハラ」理由
 関大側は退任発表時に「他の活動が多忙で、監督業との両立が難しくなった」としていたが、織田さんがブログで、「多忙を理由に監督を辞任したわけではない。本当の理由は、私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、今年春ごろから体調を崩すようになり、辞任するまでの3カ月間リンクに行くことができなくなった。大学の対応が誠意あるものに思えなかったから」と反論すると、関大側は「4月以降、指導方法をめぐって部内で意見の相違があった。その後、織田信成さんから、指導方法などに関する強い要望がありました。複数の関係者に対してヒアリングを行ったが、総合的に要望を受け入れることは妥当ではないと判断した。」って、最初の発表と全然違うことを言ってるではないか。「ご本人の理解を十分に得られなかったことは大変残念」と言っているが、モラハラであれば理解するべきは関大側ではないのか。

・10月1日:防災担当相 台風15号や大雨被害を激甚災害に指定の考え
 まだ指定されてないのかよ。
・10月2日:撤去も 補償も 進まない
 同じくらいの風が吹くと、他所でもパタパタ倒れているのかな?

・10月2日:【批判殺到】経済同友会の櫻田代表幹事「税率10%は危険」「消費税率をさらに引き上げていくべきだ」
 1989年の導入時からこうなることは決まっていた。一旦導入されれば税率は必ず何段階にも引き上げられ、経済状況は悪化すると最初から言われていた。しかし、あの頃、バブル狂乱に踊らされる庶民の中で、将来自分や家族を襲ってくる消費税の怖さを感じていた人は少なかったのではないだろうか。最高、最悪のタイミングで導入されてしまったものだ。こいつらは庶民から奪った使えないほどの金を抱え込んで間もなく死んでしまうからいいだろうが、ぼんやりな日本人は本当ならば自分たちが受け取るはずの金を奪われた上に、あれから永遠の増税地獄へ引きずりこまれてもう抜け出せない。いまだにぼんやりだからあまり困っていないのかもしれないが。

・10月3日:亡国の日に至るまで
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