2007-08-31 Fri 00:13
今日8月31日から数日間、夏休みをとって函館へ行ってきます。これまでの函館行きでは道南の中世城館や幕末の台場探索をやってきたのだが、今年は資料を車に積んで600kmを走って行くのはやめにしてJRでのんびり往復することにした。そのため持参する荷物は極力減らした。ただ、『霞ヶ浦天体観測隊』はその間も可能な限り更新するつもり。なんといっても9月1日のぎょしゃ座流星群が気になるが、地元の方に観望適地へご案内頂けることになった。ただし、天気予報は最悪だ。
[写真は函館山の一つ入江山からの東方向の眺望] |
2007-08-30 Thu 00:57
職場での雑談で8月28日の皆既月食のことを話していた時、「僕、皆既日食を見たことあります。」という若者がいた。「えぇぇぇぇぇ!どこで?」と聞くと1999年パリだという。彼はその年の4月から10月までパリの北にあるChantillyという所に滞在していたので8月11日の皆既日食をたしかに見ていたのだ。「すごい体験だね。中には皆既日食の起こる場所へ見に行く星好きもいるけど、ほとんどの日本人は一生のうちで皆既日食なんか一度も見られないよ」と驚くと「そんなに珍しいのですか?」とあまり実感がないようだ。次に関東近辺で見ようと思ったら2035年(茨城~富山)まで無いし、その前はというと1887年(福島~埼玉)が最後。そう教えてあげてようやく稀な体験をしていたことがわかったらしい。これはいっしょにフランスへ行った今は亡きパートナーが残してくれた彼への一生のプレゼントだったわけだ。[写真はWikipedia「日食」から。ダイヤモンドリング(フランス、1999年8月11日)]
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2007-08-29 Wed 00:05
星食のおまけつきの皆既月食、北海道と九州は晴れたようだがそれ以外の地域はほぼ壊滅だったと思われる。当然わが地も写真の通り。アン次郎さん、ugemさん、如何でしたか!?
[追記:西日本ではけっこう見えたようです。雲が多いながら関東南部でも見えたらしいです。] |
2007-08-27 Mon 00:02
田んぼは黄色みを帯びてきました。
栗もくりくり坊主。 電線はトンボの駐機場。 天気予報は快晴だけど今夜も曇りは必至。夕方時点ですでに予報は大外れの予感。 今夜の観測:霞ヶ浦沿岸地域ではこれを快晴と呼ぶのだと頭の中を切り替えて観測準備。ほとんど真っ白の空なので導入が難しい。小型双眼鏡で当たりを付けて大型双眼鏡を向ける。目的の星へ辿り着くまでにそうとう疲れる。4つ見たところでちっとも楽しくないので撤収。 |
2007-08-26 Sun 00:22
今夜はこぎつね座新星の再々々増光の期待が掛かっていたのでぜひ自分の目で確認したかったのだがベガも見えないようではダメ。
今夜から明日一杯にかけて晴れマークがずらーっと並んでいたので期待の夜だったのに。気象庁の天気分布予報(左図)でしょ、マピオン天気予報でしょ、Yahoo!天気情報でしょ、その上ご丁寧にYahoo!の星空指数まで我が家の場所はどの予報でも晴れだよ。晴れだけどここだけは晴れさせないって、曇りの特異地域なのかい? 今夜の観望:上のように悪態つきながらも観測準備はした。でも見えないので撤収。1時間ほどしてさっきよりも雲が少なくなったので再度観測準備。たて座Rは見えたのだがやっぱり雲が厚い。あきらめて撤収。 |
2007-08-25 Sat 00:05
今回の月食は17時50分の月出前に半影月食が始まっているので左側が欠けた状態で上ってくる。その後18時52分から皆既月食が始まり20時22分過ぎに皆既が終わる。皆既の長さはおよそ1時間30分。半影月食すべてが終わるのは22時22分。
とまぁ、月食についてはそんな感じですが今回の月食にはおまけがあって、皆既中にみずがめ座σ(4.8等星)の星食も起こるらしい。潜入が19時47分、出現が20時32分。こちらも同時に楽しめそう(以上は東京での時刻)。 なお、次に日本で見られる皆既月食は3年後の2010年12月21日。 [写真は名古屋市科学館撮影の2000年7月16日の皆既月食] 今夜の観望:変光星7つ見た途端に雲がもくもく。今夜は一晩中天気の予報じゃなかったの?ugem通信によると昨日のこぎつね座新星は10.6等。かすてん予報によると明日は8.5等に再々々増光の予定。天気予報よりも当てにならないけど。 |
2007-08-24 Fri 00:44
一昨日、国際宇宙ステーション(ISS)とエンデバーが見やすいよと職場の後輩に教えた。帰宅してさっそく4つになる息子に話したところ興味を持ったらしく、まだだよと言っても待ちきれない様子だったという。しかし、そこはさすがに子供、いよいよ出現という数分前には疲れ果てて眠ってしまったそうだ。
さて、リベンジの本日、夕方になって雲が厚くなってきたが明るいISSのことなんとか見えそうだったので、再び後輩に出現時刻を教えておいた。後で聞くと残念ながら雲があって見つけられなかった上に「どうもでっかい宇宙船がくると思っているらしくいざとなったら怖がってました。」ですと。想像力豊かな子で将来が楽しみだ。 [写真:まだ明るい夕空での15秒露出だったのでなにも分からないほど真っ白にかぶってしまったのだが、レベル調整をしたところISSの軌跡が現れた] |
2007-08-23 Thu 00:27
ヒャァ~、今日も暑かった。けど、時折流れる風に夏の終わりが近づいていることを感じる。夜になって久々のまとまった雨。部屋を通り抜ける風が気持ちいい。
先週の15日以来曇りで観測のできない日が6日ほど続いたら観測所周辺はこの通りのジャングルに戻ってしまった。夏草で第2星子も埋もれてしまいそう。[来たときに比べると少しは肥えたかな] |
2007-08-22 Wed 00:04
8月17日の記事で紹介した「国際宇宙ステーション(ISS)の観望」の最初のチャンスが今夜(7月21日)の19時35分から42分頃だった。水蒸気は多いが待望の晴れ。北西方向からやってくる明るい光を待った。19時38分、林の上に赤い光とその後ろから白い光が連なって現れた。明るさからすると前がISSで後ろがエンデバーだろう(写真はちょうど北斗七星のヒシャクの中を通過中のISSと後に続くエンデバー)。19時40分頃エンデバーが地球の影に隠れるまで約2分間の観望だった。
今夜の観望:ISSの観望が一段落して、変光星を10個目測。こぎつね座新星は減光というよりも暗いフェーズにあるというべきか。25日頃再々増光するかなぁ?空もボンヤリだし、遠くで稲光もしているしこれで満足して撤収。 |
2007-08-21 Tue 00:39
日中は快晴だったが日暮れと同期するように雲がもくもく現れて夜になると星は見えなくなった。こんな状況が6日ばかり連続している。こぎつね座新星も再増光したらしい(ugemさんのグラフ)のに見ることできず、つまらない。今夜ははくちょう座の右羽根先端付近を輻射点とするはくちょう座流星群の極大日。ペルセ群の直後だから出現数での楽しみはないが、それでも何かを期待して空を見上げるもの。こういう晩は星が見えていて欲しいものだ。
流星群と言えば9月1日20時頃にぎょしゃ座流星群が突発するかもしれないという情報を見つけた。詳しくはアストロアーツを。 今夜の観望:2等星が見えるか見えないかの空だったがなんとかたて座Rだけ目測。 |
2007-08-17 Fri 00:45
肉眼や双眼鏡で夜空を観望しているとけっこう頻繁に人工衛星が視野を横切る。現在地球を回る軌道上で建設中の国際宇宙ステーション(ISS)もその一つで、巧くすれば肉眼でも見えるらしい。国際宇宙ステーション・スペースシャトルを見ようというページに観望に役立つ情報がある。次に見やすいのは8月21日19時35分から19時42分の頃。[写真は前回の13Aミッション終了後のISS(提供:NASA)]
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2007-08-15 Wed 00:06
職場の女友達はピークの次の14日未明も眺めたらしい。彼女のブログに「実は今日の方がすごかったのです。2時~3時までの1時間に35個!大満足ですわ。」と書かれている。世間様とちょっとずれたところにこそ本当の楽しみはあるのかもしれない。
ペルセウス座流星群の流星は速度が速い特徴があって、かなりの大流星に見えても写真写りがしょぼいのだそうだ。私は今回NikonFにISO400およびISO800のフィルムを入れて解放3分ないし5分で40枚ほど写してみた。カメラが向いている方向に現れた流星を見て「おぉ!これはストライク!」とか「端っこだけど写っているはず」と思えたのが何回かあった。ところが焼き上がったプリントを見てがっかり。2枚にしか写っていない。それも実際よりもしょぼすぎる。あの火球のような閃光はいったいどこ、、、。もう一枚写っているはずなのだがプリントしてもらえなかったのでただいま再度出している。星の写真ってこういうこと多いんですよね。[写真左下の明るい星はカペラ。その右側に斜めにペルセ群の流星が辛うじて写っている] 今夜の観測:三夜連続の天の川日和は初めての体験。そしてなにが素晴らしいって、ほぼ地平線付近まで星が見えること。昨夜はぼうえんきょう座のζが見えた(これでほぼ同赤緯のカノープスも必ず見える確信が持てた)。流星はペルセ群と思われる明るく速い流星がはくちょう座を横切って立て続けに飛ぶ。今夜も変光星12個と天の川流しを楽しむ。 |
2007-08-14 Tue 03:42
夕べの完徹の反動で今夜は晴れても曇っても観望は無しと思って夕方から早寝していた。夜中に目が覚めてちょっとだけネットを閲覧。最近発見されたこぎつね座の新星VULnova2007(仮称)が再度増光を始めたとの情報に寝ていられず観測準備。
昨夜の再現、とまでは言わないがなかなかの透明度。変光星9個。そのこぎつね座新星、昨夜は10等くらいだったのに今夜は8.2等。すごい変化!ペルセ群の流星1個、散在1個飛ぶ。はくちょう~ケフェウス~カシオペヤ~ペルセウス~ぎょしゃ~と天の川が流れている。さんかく座のM33も7x50双眼鏡でもぼんやりけっこう大きく見える。一昨日までの空と何かが違う。立秋を過ぎて空気が入れ替わったのだろうか。 |
2007-08-13 Mon 06:14
数日前から星空観望中に目に入る流れ星の頻度が上がって、ペルセウス座流星群がいよいよ近づいてきた実感があった。今夜はいずれの天気予報も晴れマークのみ。夕方、第2観測所(霞ヶ浦堤防近くの水田一帯をそう呼んでいるだけ)から筑波山が見えた。こんなに遠方が見えるのは久しぶり。今夜は期待が持てそうだ。
梅雨が明けてから一日も無かった透明度の良い日、これまでの鬱憤を晴らすかのように今夜一気に大ブレイク!5月20日、6月15日以来の本年3番目の絶好のコンディションになった。夕食後取り合えず変光星11個とM2、M15を見てから、第2観測所へ場所を移す。ここは取水場の照明と自動車のライトがかなり邪魔だが360度見晴らしが良い。 先に書いたように今夜は透明度が素晴らしく、今まで肉眼では見たことのない星座が見える見える。その上夜が明けるまで雲は出ず、終始地平線近くまで星が見えていた(霞ヶ浦の湖水を汲むヒシャクと筑波山および薄明の中に昇る冬の大三角)。ペルセウス座流星群についてはとにかく写真を撮りまくったがフィルムカメラを使ったので結果は後日。出現数カウントはしなかったがペルセ群散在合わせておおよそHR=40くらいだっただろうか。 |
2007-08-12 Sun 00:22
全国で「透明度最高!」の声が上がる。だが、ここ霞ヶ浦湖南はぜんぜんダメ。肉眼で3等がせいぜい。湿気もものすごい。今夜は度々全天雲に覆われてしまい変光星10個だけ。kussiさんの掲示板で紹介されていた重星ΟΣ461CepとΣ2816Cepを見たかったのだがお預け。でも毎夜星が見えるだけでも良しとしよう。13日未明のペルセはどうなることやら、、、
写真は霞ヶ浦天体観測隊の観測所の夜の風景スナップ。観測机兼用機材物置を設置したおかげで重たい機材を毎夜室内から運び出す手間が軽減したのと変光星などの観測記録が書き易くなった。 |
2007-08-11 Sat 00:01
『変光星観測室』というサイトのトップページに「この本を探しています。昭和45年に天文ガイドの別冊として発行されたものです。1冊持っているのですが、使い込んでぼろぼろで、本の形をなしていない状態です。どなたかお持ちでしたら、譲っていただけないでしょうか。」という告知が出ていた。
おぉ!この本子どもの頃に持っていたぞ。当時は出版物が少なかったので『月刊天文ガイド』本紙と別冊および増刊はすべて購入、その他出版物も小遣いが続く限り購入していたからこの本も持っていた。変光星観測は中学生の自分には難しそうに感じたし、なによりも面白そうに感じなかったのでやってみようとは思わなかった。従ってこの本はもちろん本棚の肥やし、使い道はなかった。 今夜の観望:変光星を11個。こぎつね座新星はすでに減光モードへ。9.4等。そういえば、いて座新星、また明るくなったように見えたが見間違いだったかな?[追記:見間違いではなかったみたい] |
2007-08-10 Fri 00:06
使えそうな交換レンズ(7月4日)の記事に書いた父のニコンF、今どうなっているかと聞いたら最近オーバーホールしただけで使わずしまってあるという。使う予定も無いらしいので先日遊びに行った折にもらってきた。デジイチを買うまでの間に合わせにニコンFを使うと言ってはバチが当たりそうだが、その場で確認できないフィルム時代のスリルと醍醐味をこの時代に味わおうという大いなる贅沢体験ということで、、、。
と、上のように書きかけていたのだが、ももさんのブログを読んで3日後にピークが迫ったペルセウス座流星群の撮影に最適なのはこのカメラだと気付いた。 【こぎつね座に新星らしき天体】ところで、松江の安部裕史さんが8月8日にこぎつね座に9.5等の新星らしき天体を発見された。実は私も8月5日の夜M27とM71の間を何度も行ったり来たり眺めていた。もしかしたらそのときすでに増光していて私の目にもその光が届いていたにもかかわらず気がつかなかったのかも。 今夜の観望:雲はほとんど無かったが透明度は相変わらず悪い。変光星を11個。上に書いたこぎつね座新星も簡単に見つかった(→AstroArtsの星図)。発見時よりもかなり増光、8.1等。その他、M51、M103などを観望。途中、や座からケフェウス座にかけて明るくゆっくりした流星が流れた(20:49頃)。 |
2007-08-09 Thu 00:16
この前meinekoさんのブログで紹介されていた。私がこれを買った理由は表紙がとてもきれいだったから。著者チャールズ・レアード・カリア氏は米国の小説家。9.11をきっかけに少年時代の星への興味を再燃させ不器用ながら自宅の庭に観測所をなんとか自作してしまう(最終的に上手く建ったのだろうか?結末がよく分からない)。その顛末が一年間の星の動きとそれにまつわる蘊蓄とを絡ませて綴られているエッセイ。
今夜の観望:今夜の天気予報、マピオンはずっと晴れ、Yahoo!はずっと曇り。気象予報士対決は、、、Yahoo!の勝ちでした。雲の合間から4目測のみ。 |
2007-08-05 Sun 18:43
第2期整備って言うほどたいそうなものではないが、赤道儀用の棒を立てたのが第1期で今回の機材物置兼観測机を設置したのが第2期。その他、途中でやった草むしりは1.5期か。機材の一部、ライトや筆記具、虫除けなどの小物など表で保管できる機材をここに入れておけば毎夜幾度も玄関と庭とを往復する手間が省けて助かる。
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2007-08-04 Sat 17:45
変光星観測超初心者の私は自分の観測値が他のみなさんの観測値と大きく違っていないかまだまだ不安だ。たとえば現在4年振りの減光が話題になっているかんむり座R、私は8月2日に9.7等、3日に10.2等と報告したがこんなに暗く報告しているのは私だけなのでこういうときは自分の見間違いだったかもしれないととても不安になる。幸いももさんが私の観測と数分違いで写真を撮されてたおかげで自分の値がそれほど間違っていないことが分かりホットした。写真光度と眼視光度とは必ずしも一致しないがまぁだいたい合っているみたいだ。
変光星を見始めたときに「光度が落ち始めるエッジみたいな部分を見てみたい」と書いたことがあるが今回はまさに急転直下の途上を目撃したわけで、巨大な恒星の明るさがこんなに短時間で変化する不思議を感じている。 そうそう、今夜は1万人のスターナイト【今、星を見ています】の第2回目。前回8月1日よりは多くの人が星を見て報告しているようだ。私も今夜は変光星7つ、木星、天王星などを観望。 |
2007-08-03 Fri 00:55
ただ者じゃないとは思っていたが、『まどぎわ観望日記』のkawashimaさん、モータードライブ装置もガイド用の望遠鏡も使わずに手動ガイド撮影のできる装置を作ってしまった。どうやって?と思われた方はご本人の解説その1とその2をご覧下さい。4.2857秒に一回ギヤの山を進めるのに、4秒に一山進めてときどきうるう秒を入れるという下りには、もう笑ってしまった。kawashimaさんらしく今回の装置もなかなかローテック。
自分の今夜の観望:雲はあったがけっこう暗い星も見えた。変光星10個。かんむり座Rがますます暗くなっている。9.7等。煌々たる月明かりと雲があったが天王星を双眼鏡7x50で生まれて初めて見た。雲があり海王星は見えなかった。 |
2007-08-02 Thu 00:10
私、時代から取り残されていることは重々承知しております。
つい最近YouTubeの動画をサーフィンしていたら偶然Bump of Chickenの『天体観測』が流れた。この曲いつかどこかでちらっと聞いたことはあったが、今回ちゃんと聞いてみたらけっこういい曲じゃないかということでさっそくiTunes Storeからダウンロード。♪~もう一度君に会おうとして望遠鏡をまた担いで~♪ |
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