33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
『天ガ』バックナンバー探索
2009-05-31 Sun 00:34
090530.jpg 今夜も時々霧雨の降る曇天。同好会の観測所での例会に参加。星が見えない晩だというのに私の知る限り12名とは最多の出席者数。
 観測所所蔵の『天ガ』バックナンバーを鈴木壽壽子さん調査のためにお借りしていたのでそれを返却、そして別の山の中からHGさん探査を行った。これこれ、HGさんの土星の写真と私の愛機を見つけ出しましたよ。以上が今夜の成果。
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ビッグバンの引き金はインフレーション
2009-05-30 Sat 00:07
090524.jpg この宇宙はビッグバンから始まったと言われたり書かれたりすることが多い。そう聞くと、それではなんでビッグバンが起こったの、ビッグバンの前はどうなっていたのという疑問が当然湧く。『シリーズ現代の天文学1 人類の住む宇宙』第2章「宇宙の誕生とその歴史」を読んで、特異点かと思っていたビッグバンの一点を越えてさらに過去へ遡ることができる考え方のあることが分かった。用語としては知っていた「インフレーション」だ。

 インフレーションによって急激に増加した宇宙の真空のエネルギーが熱エネルギーに転換したのが火の玉と化したビッグバン宇宙の誕生ということらしい。つまりビッグバンにはその前にインフレーションという原因・引き金があったのだ。これが分かったのが今日の成果。
 ところで、インフレーションによって宇宙の体積が急増しても真空のエネルギー密度は変わらないとあるが、それではエネルギー保存則は成立しないのか?インフレーションは短時間なので時間とエネルギーの不確定性によってエネルギーの不確定さはものすごく大きくても構わないということなのだろうか。エネルギー保存則が成り立たないはずは無いので、今日は一応そのように理解しておこう。
 インフレーションからビッグバンへの道筋があることが分かったのでここまでは良しとして、それではインフレーションがなぜ起きたのか、結局謎の先送りではあるが「講釈の続き読み」みたいにして続きはまた次回に。
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ミラキャンペーン報告書
2009-05-29 Fri 00:10
090528.jpg 年末の2ヶ月間に行われた『クリスマスにミラを見ようキャンペーン』の2007・2008年報告書が送られてきた。期間中日々ホームページでミラの光度変化を更新され、キャンペーン終了後にはこうしてデータの集計および報告書作成までされた、今回から事務局を受け持たれた渡辺さん、ご苦労様でした。自分の記録が確認できておおいに励みになります。
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『天体観測の教科書 変光星観測[編]』
2009-05-28 Thu 00:16
090523.jpg ただいま話題騒然の1冊。タイトルのキーワード「アマチュア」「観測」「教科書」に相応しく、変光星の分類に主眼を置いた解説、種々の観測方法、報告の方法について詳しくそして新しい情報が豊富だ。私も報告をし始めて2年ほど経つがまだ闇雲に見ているだけなので、この機会に頭の中を少し整理して観測者にちょっと近づきたいと思った。

 『天体観測の教科書 変光星観測[編]』 日本変光星研究会編
     誠文堂新光社 2009年 2310円

 それにしても執筆陣はいつもメーリングリストやブログなどでお世話になっている方々がほとんど。私のような駆け出しの者が日本を代表する研究者・観測者といっしょに報告をできるなんて場は他にはなかなか無いと思う。そういえば、ugemさんも登場しているけど、観測しながら寝てしまうエピソードは書いて無かったな。
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木星と海王星のランデブー ついでに拡大撮影
2009-05-27 Wed 11:43
今夜の観測:夜半前は雲っていたが、明け方近くになって雲が減り、透明度も5月になってからでは一番良かったかも。肉眼で3等星は見えていた。でも、天頂にいるはくちょう座の天の川が見えないのだからやっぱりそれほど良いとも言えない。変光星はR Sct5.5等、X Her6.8等。記念写真は木星と海王星のランデブーとKopff彗星。彗星は自信ない。望遠鏡を178倍にして木星を見たらシーイングもまずまずなので拡大撮影もしてみた。

0905273.jpg 今夜は木星と海王星のランデブー。こういうイベントの夜に晴れたのは珍しい。7x50SP双眼鏡でも海王星をなんとか確認できた。

0905272.jpg コップ彗星なんだが、低空の雲のために彗星も恒星もぼんやりしていて区別がつかない。位置推算表から計算するとここにいるのがコップ彗星のはずなのだが。

090527.jpg 4月30日5月1日に拡大撮影でピントが合わないと書いたのは間違いで、デジイチのシャッター振動が像を揺らしていたためだった。振動が収まった頃合いを見計らって手動シャッターによる開閉をしてみたら木星の縞模様も写った。もっとたっぷり時間をかけて振動を休ませればさらに改善しそうだ。

空が白んできたので、ホトトギスの声を聞きながら撤収。
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今夜もすばらしい晴れ予報で、曇り
2009-05-26 Tue 06:46
090526.jpg今夜の観測:天気予報はいつも通りすばらしい晴れだが、実際の空は肉眼1等が限界。雲が湧いては消え湧いては消えの上に結露も。とりあえずR Sct5.2等。Kopff彗星の写真はノイズかもしれない。せっかく起きたから写真を写しておいた程度のもの。0905262.jpg
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八十の手習いの続編
2009-05-25 Mon 00:53
 この春からNHK教育テレビの高校講座を見ている83歳の父のことを以前書いたが(→八十の手習い)、「地学」ではただいま天文をやっているそうだ。次回は星の死についてらしい。「恒星について聞いたよ」「星も死ぬんだって?」「宇宙はどんどん大きくなっているんだって」「ブラックホールって怖いね」など、これまでそんな世界とは無縁に暮らしてきた父には何もが新鮮なようだ。
 「「地学」の放送を聞いていると面白いけど、「霞ヶ浦天体観測隊」は何書いているのだか難しくて分からないよ」と言われた。まぁ仕方ない、自分の興味の赴くままに書いてるのでその辺りの配慮に欠けることは確かだから、分かりそうなところだけつまみ食いして下さい(っていうのができないall or nothingな父なんだが)。
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ますます薄くなる土星の環
2009-05-24 Sun 00:48
0905222.gif 今年のトピックスの一つである土星の環の消失現象について、国立天文台のサイトではムービー付きで解説している。
  →「土星の環の消失現象2009」

 解説を読んで環の消失の理屈はともかく、環の厚みに改めて驚いてしまった。最新の調査によると、環の直径がおよそ27万kmなのに対して環の厚みはわずかに10m程度だという。かつて数百kmと読んだのがそのうちに数kmになり今や10mになってしまった。
 それにしてもどうして環は乱れないのだろう。氷の粒同士が密になると振動が伝わって波動が生じそうだがすぐにまた砕けてしまって波動の消失を繰り返すのだろうか。波動が伝わりながら共鳴を起こして環がぶよんぶよん波打つなんてことは起こり得ないのだろうか。もっとも、土星があの静寂の姿を保ち続けるためには環が乱れないに越したことはないのだが。
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宇宙マイクロ波背景放射が近々話題に
2009-05-23 Sat 00:01
090522.png 先日、宇宙論のお勉強を始めた矢先から「宇宙マイクロ波背景放射」でさっそく頓挫していると書いた(→5月9日)。黒体放射だとか空洞放射だとかの物理概念が把握できていないため先へ進む自信がないからなのだが。そんな折も折、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が5月14日に、赤外線天文衛星「ハーシェル」と宇宙背景放射観測衛星「プランク」を搭載したアリアン5ECAロケットの打ち上げに成功したという(→ESA Herschel and Planck)。この「プランク」の成果が出て来る頃に「宇宙マイクロ波背景放射」がひとしきり話題になりそうだ。予習しておかなくっちゃ。
【関連サイト】→ESAのPlanckのサイト

今夜の観測:曇り予報だったので油断していたところへSmyさんの変光星観測報告が届いた。おいおい、15kmくらいしか離れていないSmyさんのところで快晴って書いてあるよ。急いで表へ出ると確かに快晴。でも10分したら皆曇。予報は曇りだったのだからこれでも良しとしよう。ST UMa6.7等、Z UMa7.2等、V CVn7.4等、X Her7.0等、VY UMa6.3等、VW UMa7.5等、R Sct5.5等。
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第4星子です
2009-05-22 Fri 00:07
0905212.jpg 私は第4星子です、よろしく。座っているので分からないと思いますが、ものすごいチビです。第3星子さんは今や堂々たる体型になられてますが、1年前には私と同じくらいのガリガリのチビ牛だったそうです。第3星子さんはとてもおとなしくてかわいかったそうですが、私もそれ以上にかわいがって欲しいと思います。そうそう、第3星子さんは他の牛の悪行の誤解を受けて冤罪によって遠くに繋がれてしまいましたが、元気にされていますよ。
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天気予報は今日も快晴
2009-05-21 Thu 07:02
0905203.jpg あいかわらず天気予報はすばらしい。
今夜の観測:夜空は薄雲に覆われている。V CVn7.5等、X Her7.2等、ST UMa6.7等、VY UMa6.3等、VW UMa7.5等、Z UMa7.2等。朝起きたらこの霧だったから明け方はまったく皆曇状態だっただろう。090521.jpg
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天気予報は良いが天気は良くない
2009-05-20 Wed 06:56
090519.png ここのところ天気予報はとても良い。これで天気も良ければ申し分ないが、天気は良くない。
090520.jpg今夜の観測:薄雲がかかり肉眼2等。ST UMa6.6等、R Sct5.2等。双眼鏡を使うと天頂には星が見えるが、低空の木星や海王星は霞の中に朧。Kopff彗星はさらに良く分からない。0905202.jpg
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南部陽一郎『クォーク 第2版』
2009-05-19 Tue 04:40
0901302.jpg『クォーク 第2版』 南部陽一郎著
     講談社ブルーバックス 1998年 1100円

 クォークというタイトルではあるが、内容は素粒子物理学の歴史と到達点、そして将来への展望がスマートに語られている。素粒子物理学の牽引者とも言える南部陽一郎氏の名著ではあるが、さすがに1998年に出版された本書は2009年時点で読むと将来への展望の部分で若干の物足りなさを感じる。未来への広角かつ長焦点の眼差しを持った南部先生にはぜひ第3版を執筆していただきたいものだ。
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劇団唐組水戸公演『黒手帳に頬紅を』
2009-05-18 Mon 00:50
0905162.gif 水戸芸術館広場での劇団唐組講演を見てきた。お題は『黒手帳に頬紅を』。
 通っていた高校の裏門を出たところに生徒たちがバカパンと呼んでいたパン屋があり、その隣に唐十郎の状況劇場稽古場はあった。唐や李麗仙その他の役者たちがときどき二階のデッキから世間を眺めていたが、バカパンで買い物をしながら私たちは彼らを下から眺めていた。090517.jpgそんな近しさもあり唐十郎の戯曲は高校時代にたくさん読んだが、あれから35年、芝居を見るのは今回が初めて。話の筋?あるようなないような、説明できませ~ん。私にとっては心の同窓会でも、これまでなんの接点も無かったヨメさんには退屈だったらしい。[右写真:芝居が跳ねた後の紅テント]

【関連サイト】劇団唐組についてはこちらを→「唐ファン」
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『星のふるさと』 -鈴木壽壽子ライブラリー-
2009-05-17 Sun 00:50
090516.jpg 鈴木壽壽子さんについて調べ始めた当初は、書籍になった『星のふるさと』以外に鈴木さんの足跡を知ることのできるものはほとんど無いだろうと想像していたのですが、落ち穂拾いをする様に古い雑誌や書籍をめくってみたところ予想以上にいろいろと見つかりました。私が確認できたものだけに限られますが、東亜天文学会『天界』2009年5月号「鈴木壽壽子さんのこと(後編)」に添付した資料を若干手直しして「鈴木壽壽子ライブラリー」としてここに紹介します。このリストにあるものはすべて公開されたものですから、どうにかすれば手に入ります。探し出して鈴木壽壽子さんの世界をぜひお楽しみください。ただ、古いものがほとんどですので簡単に入手可能とは言えませんが。

これらの資料の収集、閲覧、提供については「鈴木壽壽子さんのこと(後編)」謝辞に書きましたようにほんとうに多くのみなさまのご協力を頂きました。心より感謝いたします。中でも星盗人さんの情報は珍品揃いでした。コメントを頂くばかりでこちらから連絡の取りようがありませんが、本当にありがとうございました。

【お願い】鈴木壽壽子さんの天文関連資料で世に出ているもの全てを網羅したいと思います。以下のリスト以外にもご存知のものがありましたら、ぜひご一報いただきたいと思います。

【お知らせ】『天界』を手に取る機会が無い方で拙稿「鈴木壽壽子さんのこと」をお読みになりたいという奇特な方がいらっしゃいましたらコメント欄の「管理者だけに閲覧」にチェックを入れてメールアドレスをお知らせください。折り返し情報をお送りします。
『星のふるさと』 -鈴木壽壽子ライブラリー-の続きを読む
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予告編でお茶を濁す
2009-05-16 Sat 00:36
やれやれ、2週間待っての今回の星見も昨日だけだった。今夜は1等星は見えるがすでに雲が濃くなってきている。このまま明日の予報は当然曇りなので、鈴木壽壽子さん関連の資料リストを公開する予定。鈴木さんの天文関連で世に出ているもの全てを網羅している(ハズ)。
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強風も収まって大漁 木星、海王星、コップ彗星(22P/Kopff)
2009-05-15 Fri 11:46
090514.jpg 久しぶりにこんなに美しい夕空になったというのにものすごい風。快晴だというのに今夜も観望は無理か。

090515.jpg 今夜の観測:その後強風は解消。夜半前に庭へ出る。土星を見るとぶよぶよ踊っている。シーイングは酷い。変光星をいくつか見ておく。Z UMa7.0等、ST UMa6.7等、V CVn7.0等、X Her7.2等。双眼鏡でも7等台が限度。相変わらず透明度も良くない。0905152.jpgそれから、しし座周辺のM65、M66、M95、M96、M105へ望遠鏡を向けるが一つも見えない。ダブルダブルεLyrも分離せず。望遠鏡がおかしいのかとベガを見たら、踊りすぎて太ってしまいエアリーディスクもジフラクションリングも渾然一体となり、水底から光の点を見上げているように星像が揺らいでいる。望遠鏡はやめにして、星座早見盤を片手に、しばし星座めぐりをしてひとまず就寝。
0905153.jpg 2時半起床。あれあれまた風が強くなっている。露出15秒が限界だ。目宛ては接近中の木星と海王星。左上の星は青いから多分海王星(→シミュレーション図)。そしてコップ周期彗星(22P/kopff)。6月には8等台前半まで明るくなるらしいが、現在は8等台後半。すぐ西側にいる月齢20の月が明るいため、カメラの液晶モニターではまったく確認できなかったがなんとか写っていた。久しぶりの大漁。
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超級快夜の予感 大外れ
2009-05-14 Thu 00:42
昨日の正解
問「おとめ座と境界線で接している星座の数(角だけが接している場合も含む)」→8
問「2等星とされる恒星の中で、最も明るい星」→おおいぬ座ε星
問「北斗七星のうち、最も明るい星」→ε星
問「黄道12星座に含まれていないが、黄道が通っている星座」→へびつかい座
いかがでしたか?

今夜の空:朝の天気予報で「爽やかな晴れ」と言っていたので「もしかすると超級快夜になるかも」と欲掻いてしまったが、天気予報大外れの蒸し暑い薄曇りとスコールの一日で、夜に入っても一向に雲は取れず、結局24時になっても星は見えず。なんなんでしょうね。
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広く深くが無理なら、せめて狭く深くか広く浅くか
2009-05-13 Wed 00:52
天文検定本を2つご紹介。

090510.jpg 『天文検定』 藤井旭監修 石川勝也、河村晶著
         河出書房新社 2009年 1300円

 星座、観望・観測・撮影、太陽系、恒星、銀河・宇宙、歴史、天文雑学の7科目について全285問1000点満点。試しに「第1科星座」54問(200点満点)をやってみた結果は112点/200点。難しい!!!

簡単な問題もあるのだが、難しかったのは、例えばこんな問題。
問「おとめ座と境界線で接している星座の数(角だけが接している場合も含む)」(1)5(2)6(3)7(4)8
問「2等星とされる恒星の中で、最も明るい星」(1)ふたご座α星(2)さそり座λ星(3)みなみじゅうじ座γ星(4)おおいぬ座ε星
問「北斗七星のうち、最も明るい星」(1)α星(2)ε星(3)ζ星(4)η星
問「黄道12星座に含まれていないが、黄道が通っている星座」(1)オリオン座(2)くじら座(3)へびつかい座(4)ろくぶんぎ座
[正解は明日]

もう一つは、
『こども天文検定 1月と太陽』 縣秀彦監修 こどもくらぶ編
                ほるぷ出版 2009年 2800円

 20問とその解説が各1ページ構成になっている。設問は大人にはそれほど難しくないが、内容は必ずしも簡単とは言えず、子どもと大人がいっしょに読むことを前提にした本だと思う。子どもの疑問にちゃんと答えてあげるには大人もそれなりにちゃんとお勉強が必要かも。この他『2太陽系』『3星と銀河』がある。
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江戸東京博物館 特別展 手塚治虫展
2009-05-12 Tue 00:22
嫁さんの弟家族が最近浦安に越してきたので、様子を見に行きがてら車を置かせてもらい、その足で両国の江戸東京博物館で開催中の『手塚治虫展』へ行って来た。

0905103.jpg たくさんの原画、セル画、絵コンテ、直筆原稿が展示されていて好きな人にはたまらんお宝だと思うが、なんといっても幼少年期の作品群の完成度の高さにすでに天才の萌芽は現れ、まさに栴檀は双葉にして芳しといったところ。それも、裕福な家庭、ちょっと変った母親などの存在が下支えになっていたのだと思う。
 ご家族を写した眞氏撮影のフィルムの中で悦子夫人とのバトミントンシーンで、悦子夫人は必ず打ち返すのに治虫氏のラケットにはほとんど当たらないというのは、運動神経ゼロ級なのか「ど」の付く近眼のためなのか。

 5月7日のコメント欄に「現在、漫画やアニメは日本が世界に誇る文化になっていて、東京江戸博物館だろうがどんな博物館・美術館にでも堂々と展示されて何の違和感もありません」とS.Uさんが書いて下さった通りだ。
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反物質のことなど聞かれると嬉しくなったりなんかして
2009-05-11 Mon 00:28
0905102.jpg 職場の若者に「反物質って知ってます?」と聞かれた。テレビ番組中でCERNのLHC(大型陽子加速器)が紹介されたらしい。
 反物質から始まり、真空の意味、物質反物質の非対称性、CP対称性の破れ、小林益川理論、KEKのBファクトリーとノーベル賞、小柴昌俊とカミオカンデ、1987年の大マゼラン雲超新星爆発、戸塚洋二とスーパーカミオカンデ、ニュートリノ振動、J-PARC始動とT2K実験、LHC実験開始と事故、物質質量の起源、ヒッグス粒子、ブラックホール生成と社会問題、巨大物理学実験の社会的意味などなど20分ほどの間に一講義してしまった。
 「こういうことに興味を持つ人は少ないから話題を共有できなくてつまらないよ」と言ったら「知りたくても難しすぎて諦めてしまうのだと思いますよ」と言われた。確かにそうだ。ブルーバックス読んだって難しいものな。
[写真:ATLAS-Japan写真集ページより]

0905105.jpg0905104.png今夜の空:天気予報はすばらしい晴天なのだが、実際の空は薄曇りのため月はぼんやり見えても1等星は見えない。この空にこの予報はいかんでしょう。
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晴れると満月
2009-05-10 Sun 06:30
090509.jpg 1週間ぶりに晴れたら満月。薄雲掛りの空でもあるし、満月から離れた明け方の東の空に昇る木星を見ることにして、早寝。

今夜の観測:3時起き。9日ぶり。夏の大三角はすでに頭の上にある。変光星はP Cyg4.9等、R Sct4.9等。この時刻になっても相変わらず薄雲が掛って透明度低し。それでも東の空はまあまあなので木星はよく見えている。ところが写真を撮ろうと思ったら追尾ができない。あれれ、もう電池切れか?トラブルか?あれこれやっているうちに時は過ぎ、機種選択スイッチが間違っていたことに気づいたときには空は明るみ、隣の農家のニワトリが叫び始めていた。来月は夏至、3時起きでは遅すぎた。
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宇宙のお勉強
2009-05-09 Sat 00:21
関東で天気が安定する「満足観望率:5割」の冬が終わり、8ヶ月に及ぶ「満足観望率:1割8分」の暗黒の季節がいよいよ始まった。こういう長期に渉る暗黒期の夜長にはちょっと難しいお勉強をするのが良いのではないだろうかなんて考える。

090508.png 以前書いた『宇宙論』はその後ちっとも捗っていない。と言うのも、ビッグバン関連の教科書や解説には当たり前の様に書いてある「宇宙マイクロ波背景放射」とか「黒体放射」とか「空洞放射」とかの辺りですでに頓挫しているから。これはかつて物理を勉強したときにきっちり理解せずにやり過ごしたツケだ。こんなことじゃS.Uさんに呆れられるね。
[図は黒体放射スペクトル]

因みに「満足観望率」とは霞ヶ浦天体観測隊の定義で、「肉眼で4等星程度は見える夜の割合」のこと。最近は星が見えれば3等星程度でも満足して満足日に入れてしまうこともある。
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『ほしのはじまり』
2009-05-08 Fri 00:54
090507.jpg ヨメさんが図書室で借りて来たらしい本がテーブルの上に積まれている。『ほしのはじまり』、星新一のショートショート集。まさにカテゴリー「星の本」に相応しいので曇りの今夜のネタはこれ。
 少年時代の私に未来を見せてくれたのが手塚治虫ならば、次の時代は星新一だった。それらは決して明るいだけの未来では無かった。星新一が提示してくれたものは特に、、、。
 心に残る作品は多いが、出色は「おーい でてこーい」。これ、昭和32年の作品ですって。こんなに分かりやすく警鐘を鳴らしてくれていたというのに、今だにこの穴に不都合な物を放り込み続けているっていったいどういうことなのでしょう。

 『ほしのはじまり』 決定版星新一ショートショート 
       角川書店 2007年 2500円
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『The Brightest Stars』 21個の1等星についての最新の蘊蓄(うんちく)
2009-05-07 Thu 00:35
090506.jpg『The Brightest Stars』 Fred Schaaf著 John Wiley & Sons 1827円

 AstroArtsの星ナビ.comの金井三男のこだわり天文書評で紹介されていた本書は、21個の1等星についての最新の蘊蓄書らしい。星の蘊蓄と言えばkawashimaさんが思い浮かぶのだが、「こんな本を出してくれる人は日本にいないのだろうか」と書評の最後に金井さんも書いている。kawashimaさん、いかがでしょう。
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星のない休日の過ごし方
2009-05-06 Wed 00:20
090505.jpg二日半の休み、星は見られずに終了。おかげで机の上に積まれていた未読の書やコピーに目を通せたので山がかなり低くなった。これで良しとしよう。

 量子重力が予言するビッグバウンス宇宙 日経サイエンス2009.01
 世界最大のニュートリノビーム施設完成へ 日経サイエンス2009.02
 なぜマジックにだまされるか 日経サイエンス2009.03
 叩けば出るのは振動か波か第11回 パリティ2009.02
 非平衡熱力学の教え「第二法則」は不滅です 日経サイエンス2009.02
 星はなぜ輝くのか 朝日選書
 藤澤勘兵衛と土浦用水 STEP
 中島みゆきの精神世界 たま出版
 手塚治虫 昆虫図鑑 講談社+α文庫
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手塚治虫氏との接近遭遇
2009-05-05 Tue 00:51
1982年8月のお盆過ぎのある日、私と嫁さんは大阪発日向行きの夜行フェリーで瀬戸内海を宮崎へ向かっていた。船内で迎えた朝、レストランで朝食をしていたときにふと斜め向こうの席に座る紳士に目が止まった。!!!て、て、手塚治虫さんだ!!!今なら別の行動に出たはずだが、当時は食事の手を休める暇に時々そちらをちらっと眺めるだけが精一杯だった。「サインをもらっておけばお宝だったね」と嫁さんに言うと、「ゆくりできることなんて無かったはずだから周りに誰もいなかったのは良かったのじゃないの」とクールに言う。これは良い考え方だ。そんな貴重なひとときを私達が差し上げられたという気分を頂いたという思い出になった。

0905034.jpg 昭和30年代初期生まれの私たちは『鉄腕アトム』にしろ、『火の鳥』にしろリアルタイムでメッセージを受け取った世代だ。特に『月刊COM』で連載が始まった『火の鳥』からは宇宙感覚、時間感覚、生命感覚などその後の生き方や価値観に関わるような部分で影響を受けた。これについてはいつか書きたいと思っている。
[小学校以来40年ぶりに描いた鉄腕アトム:小学校時代の方が断然巧かったな]

江戸東京博物館 特別展 手塚治虫展 行かなくっちゃ。
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月は薄雲の向こうへ
2009-05-04 Mon 00:25
0905033.jpg 世間にはあると聞くGWというものからは無縁な職場だが週末の休みには星空三昧という生活をやってみたいものだ。さて、本日から二日半の連休(もどき)に合わせたように気圧の谷がやって来た。夕方の月も薄雲の向こう。星空三昧はおあずけ。
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TG-HDモーターの使い勝手
2009-05-03 Sun 06:35
これまで3夜使用してみただけのTG-HDモーターなのでまだ使い勝手の評価ができるほどではないが、この前コメントにも書いた使いやすいと思われる点を転載しておく。購入のご参考に。

090503.jpg過去の外付けモーターについては使用経験が無いので比較はできないが、写真で見る限りではTG-HDはコンパクトでなかなか良いのではないか。
(1)単3電池4本を内蔵できる小型のコントローラー
(2)モーターおよびコントローラーから外せるケーブル
(3)追尾速度の選択(恒星時、太陽時に加え恒星時の0.7倍速、0.5倍速、0.3倍速)
(4)赤道儀の右側にも左側にも付けられる
(5)クラッチがある(モーターを止めずに赤経微動を使える)
(6)追尾精度の正確な評価はできないが、178倍にして数分間放置して覗いてもほとんど星の位置がずれた感じはない。シビアな写真を写す予定は無いのでこれで十分。
(7)因みに価格は税込み47250円[高橋製作所スターベースTG-HD]。

【追記】質問にお答えして、クラッチ、コントロールボックスの説明図を追加。

今夜の空:月のまだ小さい時期に7夜連続で星が見えているのは良いのですが、後半4夜は透明度がかなり悪くなって、昨夜と今夜はとうとう肉眼1等星までになってしまった。それでも明け方の木星を見たいと早寝して今朝はしっかり起きたけど、木星は雲の向こうにぼんやり見えるだけになっていて観望無しで二度寝した。

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4月の晴天日数
2009-05-02 Sat 00:58
上旬は月明かりで見えず、中旬は悪天候で見えず、下旬になってようやく月の無い安定した晴天になった。1日から25日まではわずか2日の星見日数だったが、26日以降は連続5日星見ができた(ボケ空含めて)。しかし、前半の低調が祟って数字的には平年並を達成できず。
 ________一昨年__昨年__今年_
 すごい星空!   0夜  0夜  0夜
 4等星が見える  8夜  8夜  5夜
 1等星は見える  4夜  2夜 12夜

今夜の観測(延期):6日連続で星が見えています。しかし、眠い。先に寝ちゃおうか。
気がついたら朝でした、、、。
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