33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
感染率と致死率と陽性的中率を計算してみた
2020-05-22 Fri 00:00
児玉龍彦先生の話を聴いても、PCR検査をむやみに増やすことを勧めてはいない様だ。必要なところに十分な検査を行ない基盤業種を守りインフラを維持することで社会を立て直せと聞こえる。PCR検査数を増やせと言う段階はすでに終わっている様だ。

PCR検査をめぐる「5つの理論」を検討するという記事を読んだ際に、絞り込みをしないでPCR検査を行うことでどの様な違いが出てくるかについて何か情報が得られないものかと、今更の感はあるが4パターンの感染率を仮定して致死率と陽性的中率を以下の条件で計算してみた。計算方法は、先日紹介したこれ
 感度 70%
 特異度 99.9%
 人口 1億2千万人
 死亡者数 700人
 感染率 (1)0.0133%、(2)0.1%、(3)1%、(4)10%の4パターンを仮定

(1)感染率0.0133%
 これは感染者数16000人の場合に相当する。(そんなことはあり得ないが)それ以外に感染者がいないとすると致死率4.4%となりかなり怖い病気と感じてしまう。ただ、検査前に絞り込みをしない場合の的中率は8.5%と低く、これでは陰性が出たところで安心の担保にはならないだけでなく、大量の偽陰性者が市中へ出て動き回ることで再流行を起こしそうで、そちらの方がよほど恐ろしいと感じる。しかし、実際の検査数は全然足りていないから、もしかすると何倍とか何十倍とか感染者がいるのかもしれず、そうであれば致死率は下がる。どのくらい下がるかは以下。
(2)感染率0.1%
 12万人が感染している場合。致死率は0.6%。発症すると1000人に6人が死ぬということで、依然怖い病気と感じられるかもしれない。的中率はまだ41%なので偽陰性者の扱いには気を配る必要があるだろう。
(3)感染率1%
 大阪市大の抗体検査による感染率1%を仮定すると120万人が感染していることになり、致死率0.06%ということで、季節性インフルエンザの致死率の倍くらいの値になる。このくらいの感染率になると的中率は88%とかなり高くなるので大規模検査にも意味が出て来るが、一方で、社会的損失を出さない感染症対策でないと釣り合いが取れなくなる。
(4)感染率10%
 1200万人が感染していて、致死率0.006%になり、死者数だけで見れば社会的損失を出して防衛する感染症ではなくなっている。的中率は99%と素晴らしい信頼度だが、もはや大規模検査をする意味はないだろう。
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