33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
EdgeHD800とレデューサー
2013-02-22 Fri 00:00
EdgeHD800で撮影をしようと思ったとき、月や明るい惑星ならばこのままで良いのだが、その他の天体にF10はいささか暗い。

1月11日にリニア彗星(C/2012 K5)を試しにEdgeHD800(F10、2分露出)で撮ってみたことがある。同じ日にNCT-12で撮影した比較写真がないのでその前後1月10日と12日のNCT-12(F3.8、2分露)での写真を並べてみた。
1302131.jpg

口径20cmの集光力のおかげでF10のEdgeHD800でも尾がうっすらと見えるがやはり暗い。当然レデューサーが欲しくなる。ところが、EdgeHD1100専用、EdgeHD1400専用はあるがEdgeHD800専用レデューサーは販売されていない(CELESTRON本国でも発売していない)。ならば、これまでのx0.63レデューサーを使えば良いのか?ある人は全くダメと言い、ある人は良いと言う。

1302136.jpgならばダメ元でと、廉価品を探して試し撮りしてみた。

1302133.jpgEdgeHD800直焦1分露出で撮ったM42。

1302134.jpgEdgeHD800x0.63レデューサー直焦1分露出で撮ったM42。
今回はカメラアダプターTCA-4を介して接続したためバックフォーカスが長くなった分周辺部にはコマ収差が顕著に現れた。レデューサー有無での画像比率は0.63倍ではなく0.49倍になっている。これもバックフォーカスが長いことが理由のようだ。

1302135.jpgアイソン彗星(C/2012 S1 ISON) EdgeHD800x0.63レデューサー直焦2分露出。

1302203.jpg超新星2012ht NCT-12とEdgeHD800x0.63レデューサー直焦2分露出との比較。集光力の違いが分かる。ただし、EdgeHD800x0.63レデューサーはコマ収差が目立つ。

コマ収差の原因の一つがバックフォーカスの長さらしいので、次はカメラアダプターTCA-4を介さない接続を試す必要がありそうだ。

シュミカセのレデューサーについては以下のページを参考にした。
 →星が見たい>C8 用ReducerのF値について>コメント欄
 →Suzuki's Astro Page>望遠鏡のページ
別窓 | 機材 | コメント:10
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この記事のコメント
私も観測の終わりに思いつくままに写真を撮ってますが、今の所F10のままです。視野が狭いので手持ちのF6.3かF3.3のレデューサーを入れようかと思っているのです。が、周辺像がかなり悪くなるのですね。CCDだとDSLRよりもチップが小さいから影響は小さいでしょうか?
2013-02-22 Fri 18:08 | URL | ugem #-[ 内容変更]
私の場合はEdgeHD800専用レデューサーでないことも像の悪化の一因だと思われます。でも、売られていないのですからどうしようもないです(EdgeHD1100、1400専用は99800円もします)。なまじフラットナーレンズがビルトインされているために、補正を難しくしてレデューサーが高価になったのでしょう。将来発売されるだろうEdgeHD800専用品がそんなに高くない事を祈っています。

視野が広がった分像が悪化するのでは本末転倒なのですが、彗星のような淡い天体には像の悪化には眼を瞑って明るさと広さを取るのもありかな。参考ページにあるように、レデューサーにカメラを近づければ像の悪化を減らすことができるならば良いのですが。
2013-02-22 Fri 18:57 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
直焦点2032mmでのM42は迫力満点ですね。
12.5cmと20.3cmとではこれほど集光力に差がでるとは、口径はやっぱり大きいほうが観測には有利ですね。
2013-02-22 Fri 19:42 | URL | ヒガラ #-[ 内容変更]
>直焦点2032mmでのM42は迫力満点

M42くらい光量があればこのままで良いですね。

>12.5cmと20.3cm

NCT-12のF3.8の明るさは魅力ですが、EdgeHD800の口径20の集光力と分解能も魅力です。像の悪化が改善できればこれ一本で行けるのですが。
2013-02-22 Fri 21:08 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
相手が恒星の場合は、口径が同じでF値を下げるのは、同じ光量の星に対して背景の空を明るくするだけですから原理的には損ではないかと思います。光害がないとかレデューサーで星像がシャープになるなら話は別ですが、一般に写真上で恒星の識別が向上するとは考えにくいです。

 彗星などの場合、やっておられるように、F値を稼ぐためだけにレデューサーを使用し、あとでトリミングしてコマ収差の大きい周辺部は捨てて結構、というような手法が生じてきたかもしれません。高解像度デジカメが出来て以来の新しい方法論だと思います。
 
2013-02-23 Sat 09:37 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>トリミングしてコマ収差の大きい周辺部は捨てて結構

しかし、いまのままでは中央部の極狭い範囲でしか良像を得られないのでとても実用的ではないんですよ。まだまだ改善しなくては使えません。
2013-02-23 Sat 16:03 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>中央部の極狭い範囲
 レデューサーの評価が人により異なるのは、中央部の星像の鋭さに注目するのか、視野周辺のコマ収差、非点収差等がどの範囲まで我慢できるかに注目するのかの違いかもしれません。これは用途によって選ぶべきものだとおもいます。

 私はその方面はやらないのでズレているませんが、現在では広視野で散開星団などを狙う時は小口径短焦点で撮れるわけですから、レデューサーはその方面に使う必要性は薄くなったと思いますが、どうでしょうか。星団なら気になるコマ収差も彗星の尻尾などでは気になりませんよね。
2013-02-24 Sun 06:23 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
なかなかいいとこ取りは難しい様です。
尤も、眼視にしろ写真にしろそれほど高品質を求めませんのでそこそこで良いのではありますが、そう言いながらもこのくらいはというラインは持っていると言うややこしい心持ちであります。

S.Uさんの言われる様に、超新星や変光星の確認・測光にはF10でも劣化の無い像の方が良さそうですし、彗星などにはレデューサーを使うのが効果的かもしれません。
2013-02-24 Sun 19:29 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>いいとこ取りは難しい
 うーん。でも、このいいとこ取りを探すのが、技術開発のおもしろみなのでしょうね。
2013-02-25 Mon 07:35 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>このいいとこ取りを探すのが、技術開発のおもしろみなのでしょうね。

工夫のしどころでもあります。自分の満足できるイメージに収束させるにはああしてこうしてといくつか作戦を練っています。
2013-02-25 Mon 17:18 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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