33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
「科学者が苦労して得た成果も自分の所有物ではない」
2014-04-27 Sun 00:00
・武田邦彦:知の鍛錬(3) 学問とコピペの3:科学には盗用はない
 論文発表や公式発表前のアイディアについてはどうなんだろう。これも早く発表した者勝ちかな。そうすると産業スパイは大手を振って歩けるか。

・iPS細胞の大量培養に成功 京大、タンクで量産目指す
 STAP細胞の研究が入口で頓挫させられているのとは対照的にこちらはいろいろな技術が開発されて行く。

・大槻義彦:オバマ大統領未来科学館を訪問、チグハグな日本科学力礼賛スピーチ
別窓 | STAP事件 | コメント:5
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この記事のコメント
>論文発表や公式発表前のアイディアについてはどうなんだろう。これも早く発表した者勝ちかな

面白い問題ですね。以下で正しいと思いますが、いかがでしょうか。

◎特許の場合
・盗んだ盗まれたの関係が明らかでない場合
 早い者勝ち。一方の公開前に独立に出願すればどちらも有効。
・盗んだ盗まれたの関係が明らかな場合
 盗んだ者は発明者とはみなされない
 盗み方が非合法である場合は盗まれた者の権利が護られる。いっぽう、合法的に誰でもアクセスできる状態にあれば、それは出願前に「公知」であったとみなされ、誰の特許にもならない。(研究会発表や論文発表の場合は、特別の期間を定めた規則がある)

◎論文の場合
そもそも他人のアイデアで論文を出していけないというルールはない。
・盗んだ盗まれたの関係が明らかでない場合
 早い者勝ち
・盗んだ盗まれたの関係が明らかな場合
 盗んだ人は、アイデアを考えた人の名前を謝辞に入れて感謝するか、明瞭に引用するのがルール。この場合は、出版前に盗まれた人の合意を得てないと、勝手に自分の研究内容を公表されたと、あとで個人的に非難されるかもしれない(これが抑止力になる)。
 盗み方が非合法である場合は、「不法行為によって研究活動を妨害された」として損害賠償を請求されるかもしれない。

 産業スパイの場合は、アイディアと同時にデータを盗むことになる場合が多いので、この場合は別の問題が起こります。データには「専有権」があり、また、盗んだ盗まれたの関係が、照合によって客観的に証明できる可能性が高いからです。したがって、データを伴う場合は、不法行為で損害賠償を請求される可能性が高いでしょう。
 また、仮に、合法的にデータが入手できた場合で、それを使って論文を出しても、データの出所の信頼性や、完全性、データ解釈の妥当性が不明朗であるとして、一流誌には論文が受理されない可能性が高いです。また、万一論文が公開されても、データの専有権は村の掟として残っているので、「村八分」にあうことになるでしょう(これは強力な抑止力になる)。
2014-04-27 Sun 04:34 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
詳しい解説をありがとうございます。知りたかったポイントはこういうことでした。

私が想定したのは、素晴らしい着想を持った研究者が、もう少し発展させてから論文にしようと思っている間に、談話会などでその着想を知った別の研究者が先に発表してしまった場合、などです。

引き出しをこっそり開けてノートを読み取ったりすれば当然犯罪ですね。

産業スパイについてはおっしゃるようにアイディアだけでなくデータそのものが対象になるでしょうからアイディアの盗用とは質が違い犯罪性が増しますね。
2014-04-28 Mon 19:23 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>談話会など
 談話会や小規模の研究会の場合は微妙ですね。

 盗んだ盗まないでもめるといけないので、私の知る範囲では、下のような方式があります。

・談話会は、主催者の権限で招待制として、気心の知れた内輪の人だけでやる。この場合は、みんな互いにそれぞれの研究テーマや進展の具合を知っているので横取りはしにくい。

・招待制が取れない場合は、逆に発表スライドをウェブで公開する。こうすると、参加した人以外にもオープンになり、発表内容が証拠としていつでも見られるので、もはや「こっそり盗む」ことは出来なくなる。(特許にしたい場合はこの方法はダメ)
2014-04-28 Mon 20:59 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>発表スライドをウェブで公開

ここまで対策をとればすでに公式に公開された状態ですね。
2014-04-28 Mon 21:10 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>公式に公開された
 はい、そうです。でも、この方法は、論文が出ていないので、ほとんどメリットはありません。テーマにツバをつけたことは示せますが、仲間内はともかく、それだけでは遠くの同業者は肯定的な評価をしてくれるわけではありませんから。

 仲間内の評価と後での証言がほしいなら前者の「内輪の談話会」で効果は十分なので、後者は、公開談話会で発表しないといけない事情が生じたときの苦肉の策と言えると思います。
2014-04-29 Tue 06:37 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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