2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
情報の量は限りなく増大し、合意の質が低下
2018-01-19 Fri 00:00
1801171.jpg・NEWSつくば:《くずかごの唄》6 落語家になりそこなった哲学者
 土浦の老舗薬局である奥井薬局の薬剤師・奥井登美子さんは、その時々で掲載紙は変われども、おそらく40年くらいはコラム「くずかごの唄」を書き続けているのだと思われる。今年で85歳になられるが、数年前にお会いして、矍鑠としたご婦人という印象を持った。このコラムは哲学者のご実弟・加藤尚武氏の講演について書かれていて、その話口調が、幼いころになりたかった落語家の話ぶりだったというオチだ。私には一部抜き出してある加藤氏の講演内容が興味深かった。「インターネットは、世界中の個人があらゆる情報を共有する可能性をつくりだしました。しかし、情報の相互淘汰が情報の質を高めるという理念は、完全に裏切られました。情報の量は限りなく増大し、合意の質が低下しています。科学的合理性が衰え、非合理性がはびこれば人類は荒廃します」なるほどそういう言い方になるのか、まったくその通りだと感じ入った。
 この加藤尚武氏の著作集の刊行が昨年11月から始まっている。ところどころつまみ食い的に読んでみたいものだが、近くに土浦市立図書館もないのでそういう機会はなさそうだ。
 →未来社:加藤尚武著作集の刊行が2017年11月より隔月で刊行が始まりました。
[写真は2014年発行の『くずかごの唄 VIII』]
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